2014/03/03

飛べ!カラスヨトウ【蛾:ハイスピード動画】



2013年8月上旬

某山寺の境内で板壁の隅に隠れるように真っ黒なカラスヨトウAmphipyra livida corvina)が止まっていました。
この動画には写っていませんけど、他にもオオウスヅマカラスヨトウとツマジロカラスヨトウが潜伏していました。
同じAmphipyra属の蛾が集団夏眠しているようです。

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飛べ!オオウスヅマカラスヨトウ【蛾:ハイスピード動画】

ひたすら静止している蛾は動画ブログのネタにし難いのですけど、カラスヨトウが驚いて飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
翅に指で触れても初めは走って逃げ惑うだけです。
しつこく刺激するとようやく飛んでくれました。
後翅は真っ黒ではないのですね。
蛾の体温(=気温)は充分に高いはずですけど、もしかすると休眠中の蛾は生理的にやや鈍感というか、迅速に飛び立てない体なのかもしれません。

そんなことで外敵から逃れられるのか、と心配になります。

ラストは更に1/5倍速のスローモーションで飛翔シーンをリプレイ。

【参考文献】
「夏眠場所でのカラスヨトウ属(Amphipyra)個体数の季節変化とカラスヨトウ(A.livida corvina)の性比と体重の変化」(無料の全文PDF


2014/03/02

林道を徘徊するヒメバチの一種(Coelichneumon albitrochantellus)♀



2013年10月下旬

里山の林道脇の草むらでヒメバチの仲間を見つけました。
何かを探索するように下草を徘徊したり、少し飛んだり、枯れ葉の下に潜り込んだりしています。
とても人懐こい(?)蜂で、やがて私のゴム長靴の上に登って来ました。
更に長靴からズボンに登って来たところを捕獲しました。
私の体温のぬくもりが気に入ったのかもしれません。

※ 非常に薄暗い環境で撮った映像なので、画質がいまいちです。


見たことのないヒメバチで、標本は腹部の両側に並ぶ白い点列が特に印象的です。


標本:背面@方眼紙
標本:胸背@方眼紙
標本:前伸腹節@方眼紙
標本:腹背@方眼紙
標本:側面@方眼紙
標本:腹部側面@方眼紙
標本:腹面@方眼紙
標本:胸部側面@方眼紙
標本:胸部側面-左翅@方眼紙
標本:顔@方眼紙
標本:左翅@方眼紙

いつもお世話になっている蜂類情報交換BBSにて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんから以下のコメントを頂きました。
写真のハチの種名はわかりませんが、このハチはメスです。ヒメバチは腹節の数では雌雄を判別することはできないようです。
更に後日、Bacon.Lさんよりご教示頂きました。
ご質問のヒメバチは、Coelichneumonの種の♀だと思います。Coelichneumon albitrochantellus Uchida, 1955あたりでしょうか。
「チョウ目蛹から羽化脱出する内部・単寄生蜂」とのことです。


▼つづく▼
水浴びするヒメバチの一種♀


ガードレール上のマミジロハエトリ♀(蜘蛛)



2013年6月中旬

山間部でガードレールの側面を徘徊していたマミジロハエトリ♀(Evarcha albaria)。
初めはネコハエトリ♀と思い一度はスルーしたものの、違和感を感じて引き返し接写してみました。
腹部がぺったんこで、レンズを見上げたときの触肢はほっそりしています。
未だ幼体または亜成体なのかもしれません。
未採集、未採寸。

参考:♀タイプのネコハエトリとマミジロハエトリの見分け方



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