2013/08/12

ハコネウツギに訪花するトラマルハナバチ♀



2013年6月下旬

民家の生垣に咲いたハコネウツギトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。

後脚の花粉籠は空っぽです。
盗蜜することなく、正当訪花で吸蜜しています。
ハコネウツギは白い花として咲き始め次第に赤へと変わるらしいのですが、蜂は紅白の花を別け隔てなく訪花しているようです。
次の花へ移動する際に空中で長い舌を伸ばしていることがあります。

複数個体(少なくとも2匹以上)を見かけました。





2013/08/11

ホソヒラタアブ♂♀ホバリングしながらの交尾と脱糞【ハイスピード動画】



2013年6月中旬

道端でホバリングしながら交尾する翔んだカップルを発見。
ホソヒラタアブの仲間でしょうか。
その見事なホバリング飛行を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
1/8倍速のスローモーションでは高速の羽ばたきは捉えられませんが、まるで見えない糸に吊るされたように空中で静止しています。
飛翔は♂に完全に任せていることが分かります。
なんと♀を抱えて飛びながら白い水滴のような糞を排泄しました!(@16:58)
おそらく♂が脱糞したと思います。
交尾器が結合していても排泄可能なのでしょうか?
実はもう交尾器は結合しておらず、ただの交尾後ガード行動なのかもしれません。






モズ♂の鳴き真似♪と虫捕食、ペリット嘔吐【野鳥】



2013年6月下旬

平地の住宅地でモズ♂(Lanius bucephalus)が電線に止まって頻りに鳴いていました。
かなり複雑な囀り(さえずり)で、何か他の種類の鳥の鳴き真似をしているようです。
モデルとなった鳴き声は何の鳥ですかね?
「百舌鳥」の名前の由来となった得意の鳴き真似を実際に聞いたのはこれが初で、感動しました。

やがて脱糞。(@0:50)
急に飛び上がって横の電線に移ったと思いきや、飛んでいる虫を空中で捕食したようです。(@1:15)
遠くて獲物の正体は不明ですけど、なんとなくトンボかな?(※追記2参照)

給餌のため帰巣しないということは、雛が巣立った後なのか、あるいは繁殖出来なかった(つがいになれなかった)♂個体なのでしょうか?
虫を咥えたモズ♂は鳴き止んだようです。
尾羽根を上下しながら電線に止まっているだけです。

獲物を左脚に持ち直すと、ペリットを吐き出しました。(@2:20)

モズは猛禽類と同じように、食物を丸呑みにして消化されない骨片などをペリットとして吐き出す。(『日本動物大百科4鳥類Ⅱ』p85より)
すっきりしたモズ♂は再び獲物を咥え、今度は自ら食べました。
有名な「はやにえ」にすることもありませんでした。
食後は嘴を電線に擦り付けます。

短時間でかなり濃密な観察ができて大満足♪

後で思うと、路上に落ちたペリットを探してみればよかったですね。

鳴き真似を声紋解析してみたいのですが、あいにく風切り音がやや耳障りです。
背景でスズメが鳴いています。

いつもお世話になっている野鳥の掲示板にて問い合わせたところ、とびしまんちゅさんより次の回答を頂きました。

難しいですね。動画開始30秒のところでは、ツバメの警戒音のようですが、それ以前はセグロセキレイっぽいのがありますね。その後、「ケッ」と一声アオゲラ的に…。
【追記】
『アユの話』p48によると、

モズのなわばりの直径は電柱の間隔に近いといわれている。




【追記2】
『モズの話:よみもの動物記』p114によると、
止り木から空中に飛び立ってえものを捕える、ヒタキ類でよくみられるフライキャッチをモズもよく用いる。主に蛾やトンボ類、ガガンボ類を多くおそうが、ヒタキ類と異なり、捕えた後必ずしも同じ枝に戻ってくるとは限らない。(中略)敏速な飛翔で小昆虫を捕えて生活しているトンボ類でさえ、モズの襲撃をかわすことができない。(中略)空中での柔軟なモズの飛翔法の秘密は、おそらく長い尾にあるにちがいない。一般に、鳥の翼は速度に、尾は方向転換に関係しているといわれている。





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