2013/05/11

ヒヨドリ(野鳥)が残飯の洋梨を拾い食い



2013年4月下旬

家庭菜園の堆肥置き場(コンポスト)にヒヨドリHypsipetes amaurotis)が入り浸っていました。
「掃き溜めに鶴」ならぬ「掃き溜めに鵯」が一体何を採食しているのかと思い望遠で狙ってみました。

どうやら、腐りかけで捨てられた洋梨(ラフランス?)を啄んでいるようです。
甘党のヒヨドリらしいなー、と納得しました。
他の生ゴミには一切口を付けません。
食事の合間に鋭い鳴き声♪を発しているのは縄張り宣言なのでしょうか。

一方、同じ日にヒヨドリの目を盗んで来ていたウグイスは堆肥から沸いた虫を捕食していました。
このウグイスは洋梨に興味を示しませんでした。
食植性と食虫性の野鳥とで棲み分けが出来ているようです。




2013/05/10

河川敷のカワセミ(野鳥)



2013年4月中旬

河川敷で土手を登ってきたハシボソガラスを何気なく撮り始めたら、なんとカワセミAlcedo atthis)が登場しました!
支流の水門を開閉するハンドルの上に止まり、雪解け水が流れる川を眺めています。
お世辞にも清流とは言い難い街中の開けた川でカワセミと出会えるなんて意外でした。
新しいカメラの操作に慣れず、焦れば焦るほど肝心のカワセミにピントが合いません…(奥ピンのまま)。
やがてカワセミは川に向かって飛んで行きました。
魚を咥えてすぐ元の場所に戻ってくるかと期待したのですが予想は外れ、そのまま姿を見失いました。
近くをハクセキレイが独特の飛び方で波状に飛んでいます。

映像としてはいまいちですけど、憧れのカワセミを撮れたのはこれが2回目なので、嬉しい記録として残しておきます。


2013/05/09

田んぼで♀の尻を追いかけるキジ♂(野鳥)



2013年4月中旬

ようやく雪が溶けたばかりの田んぼを派手な色のキジ♂(Phasianus versicolor)が歩き回っています。
やがて立ち止まったのでどうしたのかと思いきや、右手から♀が♂に近づいて来ました。(@1:47)
♀は地味な保護色なので、私はそれまで全く存在に気づきませんでした。
実は、キジ♀の姿を撮れたのはこれが初めてです♪

♀が♂の目の前を通り過ぎました。
すると♂が頭を下げ、足早に♀を追いかけ始めました。
田んぼを横断する♀の後を♂がストーカーのように付いて歩きます。
♀は歩きながらたまに(思わせぶりに?)地面を啄んでいます。
引きの絵にしたくても、望遠レンズを装着したままでは二羽を同じ画面に収められません…。

畦道の土手を越えて死角に入ったところで残念ながら♀の姿を見失ってしまいました。
仕方なく、私もこっそり並走しながら♂を撮り続けます。
キジ♂も私と同じく♀を見失ったのでしょうか?
キジ♂は用水路を跳び越え土手の茂みに入りました。
しつこいパパラッチに警戒したのか、最後に♂は急に飛び立つと川を渡り対岸の葦原に着陸しました。

今回、キジの求愛行動の一端を垣間見れたのかもしれません。
それとも♂が縄張り内の♀をガード(エスコート?)する行動だったのでしょうか?
撮影の間、キジの鳴き声は全く聞かれませんでした。


【追記】
『日本動物大百科4鳥類Ⅱ』p16によれば、キジは

  • ♀は1羽の♂のなわばりにとどまるのではなく、いくつかのなわばりのあいだを動き回っている。
  • あるなわばりに♀がやってくると、そのなわばりの持ち主の♂は接近して行動をともにする。
  • ♂は、♀について歩くことで交尾のチャンスをねらう。♂は突然♀に突進して、♀の背にのって交尾行動をする。
  • ♀に対して行う求愛行動は♂同士の闘いで見せる行動と似ていて、♀の直前で尾羽を半開きにして誇示する。

『カラー自然シリーズ45:キジのくらし』p8によると、

  • ♂キジは、自分の縄張りに入ってきた♀に、美しい羽を見せびらかすようにして近づきます。肩を怒らせて、翼を半分開き、腰の毛を膨らませ、尾羽を扇のように開きます。顔も真っ赤になります。この行動をディスプレイ(求愛誇示)といいます。
  • ディスプレイのときは、ほとんど交尾しない。♀の発情を促すためにディスプレイするのかもしれない。
  • 早朝や夕方にキジは交尾する。




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