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2024/03/17

ニホンアナグマの幼獣4頭を溜め糞場に連れて来て排便およびスクワットマーキングした母親♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月上旬

スギ防風林にあるニホンアナグマMeles anakuma) 専用の溜め糞場stmpを自動センサーカメラで見張っています。


シーン1:6/29・午後14:46(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
トレイルカメラを設置するアングルに少し失敗してしまいました。 
画面の左下に朽ち果てた切株が見えます。 
その少し下にアナグマの溜め糞場stmpがあるのですけど、画角内にしっかり写っていません。 


シーン2:7/4・午後20:11(@0:06〜) 
アナグマの母親♀が溜め糞場stmpで排便していました。
その周囲を3頭の幼獣がウロチョロしています。 

用を足し終えた母親♀が林床に掘られた溝(古い用水路の跡?)に沿って奥へ立ち去る途中で立ち止まり、尻を地面の落ち葉に擦り付けました。(@0:21〜) 
スクワットマーキングと呼ばれる匂い付けの行動です。 
更に奥へ進んでから左折し、茂みの中に姿を消しました。 
しばらくすると、4頭目の最後の幼獣個体が慌てて家族群を追いかけて行きます。 
はぐれかけながらも、迷子にならず良かったです。 
下草の匂いを嗅ぎ回り、道草を食っています。 
発育の遅い個体という訳でも無さそうで、独立心・冒険心の強い性格なのかも知れません。 

アナグマの母親♀が4頭の幼獣を引率して縄張りを連れ歩き、溜め糞場stmpの位置を教えたことになります。 
今回、幼獣はどの個体も排便しませんでした。 
幼獣の成長はめざましく、母親について一緒に歩き、夜の森を探餌徘徊できるほど体力がついていました。
母親♀は幼獣を引き連れて夜の森を歩く際に、幼獣を誘導する鳴き声(ジェジェジェビーム♪)を発していませんでした。
(音量を上げても聞き取れず) 
ヘルパー♂は同伴していませんでした。(育児には参加しないのでしょう。)
アナグマの家族がこの溜め糞場stmpに来る頻度は低いので、縄張り内のどこか別な場所にも溜め糞場があることが予想されます。 

アナグマの母子の姿が営巣地(セット)から忽然と消えたので、天敵に捕食されて全滅したのではないか?と内心では不安でした。 
母子ともに無事が確かめられて一安心。 
幼獣が生まれた巣穴を離れてどこか別の巣穴へ母子が転出したということが、これではっきりしました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

2024/03/05

スギ防風林の溜め糞場に通って排便するニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年6月下旬 

平地のスギ防風林にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場wbcがあります。 



タヌキの溜め糞場wbc-1から約5m離れた地点に、別の溜め糞場stmpを新たに見つけました。 
朽ちた切株と捨てられた古い手押し車(猫車)の間に溝が掘られていて(農業用水路の跡?)、そこに黒っぽい下痢便が残されていたのです。 
タヌキの溜め糞場とは異なり、しっかりした固形の糞が残っていないのが特徴です。 
気にはなっていたものの、監視するためのトレイルカメラの数が足りなくて、検証が後回しになっていました。 
他のプロジェクトがようやく一段落したので、溜め糞場stmpにトレイルカメラを設置したところ、ニホンアナグマMeles anakuma)が排便に通っていることが判明しました。 

アナグマの溜め糞場を見つけたのは、これが2例目です。(n=2) 
タヌキとアナグマが溜め糞場を共有(隣接)しているのは、別の地点(里山のスギ林道)でも観察しています。 
アナグマが溜め糞場に下痢便を排泄するのも、同じく別の地点(里山のスギ林道)で観察済みです。 


シーン1:6/27・午前2:44・(@0:00〜) 
夜中に左から来た獣が溜め糞の匂いを嗅いでいます。 
切株の方を向いて溜め糞場stmpに跨がり、脱糞しました。 
残念ながら手前の切株が邪魔で顔が見えませんでした。 
(もっと高所から見下ろすように監視カメラを設置する必要ありそうです。) 
林床の溝を通って右下へ立ち去る際に、ようやくアナグマと判明しました。 
おそらく♀(または若いヘルパー♂)のようです。 
スクワットマーキング(臭腺や肛門腺による匂い付け)はしませんでした。 


シーン2:6/28・午前3:45・大雨(@0:25〜) 
梅雨の激しい豪雨が降りしきる深夜に、溜め糞場stmpに来たアナグマが左を向いて軟便を排泄しました。 
用を足すと、溝を通って右に駆け去りました。 
逃走シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。


詳細は伏せますが、アナグマの営巣地(セット)から遠くない場所に、この溜め糞場stmpは位置しています。 
この映像では、画面の左上の方向にアナグマの営巣地があります。 
ちなみに、タヌキの溜め糞場wbcは、画面の左下方向にあります。
溜め糞場stmpに通うアナグマを個体識別したくなりますが、右目が左目よりも小さい♀かどうか、この動画のアングルからは見分けられませんでした。 

アナグマ関連の本には、巣穴の近くに溜め糞場があると記述してあります。
例えば、熊谷さとし、安田守『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』(2011年)でアナグマの掲載ページを参照すると、
巣穴の近くに穴を掘り、中にフンをした「表札フン」。ミミズ類を多く食べたときのフンは、形状が崩れやすいという。
地域によっては、タヌキに似た「ためフン場」をつくる場合もある。(p68より引用)

ところが、なぜか私のフィールドでは当てはまらず、巣穴から結構離れた地点にあります。(n=2)
営巣地にトレイルカメラを2台設置して重点的に監視しても、巣穴の近くで脱糞するアナグマの決定的な証拠映像を一度も撮れたことがありません。
(排尿マーキング行動は何度も撮れています。)
営巣地と溜め糞場の分離がこの地域のニホンアナグマ個体群に特有の習性だとしたら面白いのですが、進化的にどんな意味があるのか、今のところ分かりません。
ホンドタヌキの縄張りと重なり合って密接に共存していることが一つの鍵になりそうです。


2024/02/23

巣外のアクセストレンチに排尿するニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月中旬・午後23:48・気温20℃ 

夜遅くにニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が巣外に独りで座って毛繕いしていました。 
自分の乳首を舐めてきれいにしています。 

♀は立ち上がって左に少し移動すると、手前の巣穴Lから伸びるアクセストレンチに跨りました。 
そのまま腰を軽く屈んで排尿し始めたので、衝撃を受けるほど驚きました。 
音量を上げても放尿音は聞き取れませんでした。 
暗視カメラに対して後ろ向きですが、尿道口から放出される尿に赤外線が反射して白く光って見えます。 
乾いた地面がアナグマの尿で黒く濡れ、その範囲がみるみるうちに広がります。 
傾斜のついたアクセストレンチを伝って小便が巣内に流れ込んでいます。 
それを見てアナグマ♀は「しまった!」と後悔したかどうか、アナグマの気持ちは分かりません。
少なくとも、ここで排尿したのは最初で最後でした。
我々ヒトの衛生感覚では理解し難く愚行としか思えないのですが、営巣地のマーキング(匂い付け)も兼ねているのでしょうか? 
ヨチヨチ歩きの幼獣たちが巣外で迷子にならないように、アクセストレンチに念入りに匂い付けしたのかな?
マーキングなら少量の尿で充分なのに、今回は相当な量を一気に排泄しました。
子育てで忙しいアナグマ♀は、巣穴から離れたところ(林内など)に行って排尿する暇もないのでしょうか? 
用を足してすっきりした♀は、手前の巣穴Lに戻りました。 

別アングルに設置したトレイルカメラによる広角映像でもアナグマの放尿シーンが撮れていました。 
手前に自生するマルバゴマキ灌木が邪魔でよく見えないのが残念です。 

その後、アナグマはアクセストレンチを掘る拡張工事を始めませんでした。 (巣外で幼獣に授乳を開始
したがって、アクセストレンチの土を柔らかくして掘りやすくするために放尿したという可能性は否定できます。

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2024/02/07

営巣地のあちこちに排尿マーキングするニホンアナグマ♀とヘルパー♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月上旬

ニホンアナグマMeles anakuma)が営巣地で排尿するシーンをまとめてみました。 


シーン1:6/6・午前1:47・(@0:00〜) 
深夜に巣口RLの中間地点で佇んでいたアナグマがやや腰を屈めて、股間から透明の液体を少量排出したような気がします。 
1.5倍に拡大しながら1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。 
小便がキラッと一瞬光ったような気がするのですけど、どうでしょうか? 
この個体は♀なのかヘルパー♂なのか、識別できていません。 
(尿を放出した方向から見て♂かも?) 


シーン2:6/8・午後22:23・気温23℃(@0:16〜) 
2日後の晩遅くに、別アングルで設置した新機種のトレイルカメラにも写っていました。 
奥から歩いて来たヘルパー♂が右の巣穴Rを跨いで素通りした後、巣口Rの縁で腰を落として排尿マーキングしたようです。 
跳ねるように(ご機嫌で?)右の二次林内に入って行きました。 


シーン3:6/9・午後14:42・気温19℃(@0:32〜) 
翌日の明るい昼間、セット(営巣地)の奥に歩いて行くアナグマが写っていました。
林縁で立ち止まると腰を落として排尿したようです。 
身震いしてから更に奥へ立ち去りました。 

林内で立ち止まり、何か作業しています。 
後足で立ち上がって木の葉を採取しているようです。(巣材集め) 
ということは、この個体は♀だろうと推察できます。 



自分の巣穴の近くで小便して尿の匂いで縄張りを主張する行動(匂い付け)は、我々ヒトには理解し難いだけに、なかなか興味深いです。 
営巣地の広場にまるで結界を張っているようです。
幼獣がもう少し育てば巣外をうろつきだしますから、幼獣が迷子にならないように縄張りをマーキングしてやっているのかもしれません。


後日、排尿マーキングのもっと決定的な証拠映像が撮れましたので、お楽しみに。(映像公開予定) 

固定した定点カメラに対してアナグマがどちらを向いて排尿するかという撮影アングルの問題なので、完全に運任せです。 
大便は決まった溜め糞場にするので予めトレイルカメラを設置することも可能ですが、小便する場所は特に決まってないようです。


2024/01/15

巣穴の横でスクワットマーキングおよび排尿マーキングを繰り返すニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年5月下旬

シーン1:5/27・午後22:50・(@0:00〜) 
ある晩にニホンアナグマ♀(Meles anakuma)がノソノソと手前の巣穴Lに入りました。 
しばらくして同じ巣穴Lから外に出てくると、身震いしてから腰を屈めて地面に尻を擦り付けました。 
2つの巣穴LRの中間地点に臭腺や肛門腺でスクワットマーキングしたようです。 


シーン2:5/28・午後17:47・(@0:27〜)日没時刻は午後18:56。 
翌日の夕方に入巣Lした♀が前進で出巣Lすると、身震いしてから巣口LRの中間地点で腰を屈めました。 
今度は尻を地面にこすりつけるのではなく、おそらく排尿マーキングしたようです。 
巣口Rを点検してから右に立ち去りました。 


シーン3:5/29・午後18:51・(@1:12〜) 日没時刻は午後18:56。 
翌日も日没直前に♀が巣口RLの間で佇んでいます。 
向きを変えてカメラ目線になった後に、腰を落としてなんとなく排尿したような気がします。 
身震いしてから右へ立ち去りました。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 

今回はアナグマ♀が立ち止まって腰を少し屈める体勢から排尿したのではないかと推察したのですが、実際に小便を排泄する様子の決定的な証拠映像が翌月に奇跡的に録画されていました。(映像公開予定) 


我々ヒトの感覚では自宅の近くで日常的に立ち小便するのは衛生面で抵抗がありますけど、アナグマは縄張りを積極的にマーキング(匂い付け)する意味があるのでしょう。 


2024/01/08

ニホンアナグマの巣穴の横に排尿マーキングする夏毛のホンドテン♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年5月下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を2台の自動センサーカメラで見張っていると、ホンドテンMartes melampus melampus)が久しぶりにやって来ました。 


シーン1:5/30・午後18:40・気温17℃(日の入り時刻は午後18:57) 
日没前なのに林内はかなり薄暗く、暗視モードで監視カメラが起動しました。 
この時期のホンドテンは夏毛のはずですが、モノクロの暗視映像でしか記録されていないのが残念です。 
素人目にはかなり痩せて見えます。 
餌があまり取れないのか、それともフカフカの冬毛が抜けてボリュームが失われただけかな? 

奥の二次林から忍び足で現れた来たテンが2つの巣穴LRを順に覗き込んで匂いを嗅いでいます。 
ホンドテンは野ネズミなどを獲物として狩るらしいのですが、巣穴の中に侵入してアナグマの幼獣を狩ることはしませんでした。 
アナグマの巣穴に野ネズミも同居しているのかと疑うぐらい頻繁に野ネズミが出没します。 

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今回のホンドテンは、アナグマの巣口付近で野ネズミの残り香を気にしていたのかもしれません。 
昼間は巣内で寝ているアナグマの♀やヘルパー♂はそろそろ起きて活動を始める時間帯なのに、危険な訪問者に気づいていないのか、追い払うことはしませんでした。(専守防衛の穴熊戦術?) 

右に走り去る間際にテンは立ち止まって尿でマーキングしたようです。(@0:32〜) 


シーン2:5/30・午後18:39 
同時に別アングルの旧機種トレイルカメラでも撮れていました。 
テンがアナグマの巣口をL、Rの順に訪れ、匂いを嗅ぎ回っています。 
巣口Rから獣道を辿って右上に走り去りました。 

立ち去る前にテンはちょっと立ち止まりました。 
おそらく排尿マーキングしたようです。 
小便による匂い付けで縄張りを主張しています。 
自宅の玄関先に「ホンドテン参上!」という大胆な縄張り宣言をされたアナグマは、どう反応(対抗)するでしょうか? 


吉見光治『テン:種をまく森のハンター』という写真集にマーキングするテンの写真が掲載されており、そのキャプションによると、
マーキングする♂(♀はしゃがんで排尿する)。尿の臭いは人間にはわからない。(p20より引用)
今回の個体は立ったままマーキング(立ち小便)したので、♂ということになります。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 

つづく→

2024/01/06

河原で脱糞後に飛び立つセグロセキレイ(野鳥)

 

2023年4月下旬・午後14:00頃・晴れ 

河原で石の上に乗ったセグロセキレイMotacilla grandis)が羽繕いしていました。 
私がカメラを向けたら羽繕いを止めてしまい、身震いしたり、辺りをキョロキョロ見回したりしています。 
私を警戒したのか、一声鳴きながら下流へ飛び去りました。 
セグロセキレイの背側がしっかり見えず、性別は不明です。 
現場は橋の下で、石だらけの中洲でした。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、飛び立つ直前に脱糞していました。 
尾羽根を持ち上げ、足を少しかがみながら、白い糞を少量排泄しています。 

※ スロー映像は1.5倍に拡大しました。

2024/01/04

送電塔天辺の巣で4羽の雛を育てるハシブトガラスの親鳥【10倍速映像】給餌行動など

 



2023年5月中旬・午後14:15〜17:00・晴れ 

三脚を立ててカメラを固定し、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の巣を微速度撮影してみました。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。 

送電塔の天辺にある巣の中には4羽の雛が順調に育っています。 
風が吹くと雛の羽毛がなびいて逆立ちます。 
好奇心旺盛な雛鳥は暇潰しで巣材の小枝を嘴でつついています。 
鉄骨のボルトを締めるナットが気になり、嘴で何度も悪戯している個体がいました。 
ボルトが外れると大惨事なので、外れないように電力会社は対策すべきでしょう。 

親鳥が帰巣したのが計5回。 
そのうち♀♂つがいがほぼ同時に帰巣したのが1回でした。 
横から飛来して直接入巣するのではなく、鉄塔の下段に一旦止まってから、鉄骨を梯子のようにピョンピョン登って入巣することが多いようです。 

親鳥が帰巣すると、雛たちは一斉に嘴を大きく開けて空腹をアピールします。(餌乞い) 
嘴を開いたときに口内が赤いのがカラスの幼鳥の特徴です。 
成長すると口の中が黒くなります。 
親鳥は喉袋に詰め込んできた餌を口移しで雛に与えます。 
複数の雛に口移しで次々と給餌しますが、 最も空腹そうな(強くアピールする)雛鳥から優先的に給餌しているようです。 
親鳥による給餌シーンは、等倍速でリプレイしました。 

食後に雛は排泄します。 
巣の縁から外に上手く排泄できれば良いのですけど、巣内に排泄してしまった場合は、親鳥が摘み上げて外に捨てに行きます。(排糞行動) 
雛の糞はゼラチン質の袋に包まれていて、汚さずとも簡単に持ち運びができるようになっています。 
給餌後の親鳥は雛が便意を催すまで、しばらく巣内で見張っています。 
雛の肛門(総排泄孔)を覗き込んで、白い糞が出て来るやいなや咥えて飛び去りました。 
排糞行動は4回撮れてました。 

巣から飛び去った親鳥は次の餌を探しに出かけますが、ときどき巣の横の高圧線に止まって、周囲を警戒したり鳴いたりすることがあります。 

 次の食事まで待っている間、雛は各々が羽繕いしています。 
巣立ちに備えて羽ばたきの練習をする個体がいたものの、すぐに止めてしまいました。 
後半(夕方)になると、巣内の雛は頭をこっくりこっくり下げて居眠りするようになりました。

※ 水を入れたペットボトルを重りとして三脚に吊るせば、風が吹いても振動が抑えられます。 
私の三脚は安物なので、剛性が足りないのです。(軽いのが取り柄です) 

2024/01/02

早朝に営巣地の林内で排便するニホンアナグマのヘルパー♂【トレイルカメラ】

 



2023年5月中旬 

シーン1・5/20・午前5:44・気温14℃(@0:00〜)日の出時刻は午前04:22。 
新機種のトレイルカメラのおかげで、自然光下でニホンアナグマMeles anakuma) の体色が撮れていました。 
これまでモノクロの暗視映像ばかり見てきたので、なかなか新鮮です。 
右手前に巣穴Rが、左奥に巣穴Lがあるのですが、手前に生えた灌木が邪魔で巣穴Lは隠れてよく見えません。 
マルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)などの若葉の新緑が鮮やかです。 

広場の奥に行ったアナグマが林床にしゃがんで排便していました。 
現場で私が探しても、アナグマの溜め糞場がどうしても見つからないのが不思議です。 
糞虫の活動が活発なのかな?
タヌキと違ってアナグマはしっかり形に残る固形糞ではなく泥状の下痢便を排泄するからでしょうか。

地面の匂いを嗅いだり体を掻いたりしながら、営巣地(セット)にゆっくり歩いて戻ります。 
巣口Rに入りかけたものの、何を躊躇しているのか、念入りに匂いを嗅ぎ回るだけです。 
まさか監視カメラを警戒しているのでしょうか? 
やがて、トレイルカメラの死角になるよう茂みの背後に隠れてしまいました。 


シーン2・5/20・午前5:45・(@1:41〜) 
つづきは別アングルの旧機種で撮れた映像に切り替えます。 
奥の巣口Rで辺りをキョロキョロ見回してから、座って体をボリボリ掻き始めました。 
少し右に移動してから、画面の右端で毛繕いを続けています。 
この映像を見る限り、この個体は首筋に白斑が無いのでヘルパー♂のようです。 


※ 後半は編集時に自動色調補正を施しています。 


2023/11/26

高圧線に並んでいちゃつくハシブトガラスの♀♂カップル(野鳥)

 



2023年4月下旬・午後13:50頃・晴れ 

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の♀♂つがいが営巣地の送電塔#KN7から横に伸びる高圧線に仲良く並んで止まっていました。 
よく晴れて気温も高いので、♀が抱雛を中断して巣を留守にしても大丈夫なのでしょう。 
巣からちょっと離れ、私を警戒するついでに、カップル水入らずで過ごしています。 

ハシブトガラスはハシボソガラスと違ってカーカー♪と澄んだ声で鳴くとされているのに、ガラガラの嗄れ声で鳴き交わしています。 
仲睦まじく嘴同士で触れ合ったり、顔の辺りを優しく相互羽繕いしたりしています。 
はしゃいだように高圧線上で互いにひょいと飛び越えて、位置を頻繁に変えました。 
高圧線に止まり直すと、互いに歩み寄って再びキスを交わします。 

やがて、1羽が嗄れ声で鳴きながら白い液状便をダラっと排泄しました。(@0:19〜) 
脱糞の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
真下に居るパパラッチ(私)に対して嫌がらせとして糞爆弾を投下したのかもしれませんが、幸い命中しませんでした。 

散々いちゃついた後に一方が身を屈めたのは、♀が♂に交尾を催促しているのでしょうか? 
足場が不安定な高圧線上で交尾するのは、さすがに無理な気がします。 
結局は交尾することなく、1羽が高圧線から飛び降りてしまいました。 
せっかくカップルの絆を深める微笑ましい行動を見たのに、マウントしない限りカラスの性別を見分けられないのが残念です。

最後にカメラを左にパンして、営巣地の鉄塔#KN7との位置関係を示します。 


2023/11/14

里山の溜め糞場で排便するニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2023年4月中旬 

里山でスギ植林地の上端部に残されたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場srを自動センサーカメラで見張っていると、ようやく待望の証拠映像が撮れました! 


シーン1:4/11・午前6:11・気温6℃・(@0:00〜)日の出時刻は午前5:08。 
早朝に右から歩いて来たカモシカが手前の溜め糞srの匂いを嗅ぐと、左向きのまま立ち止まりました。 
ちらちらとカメラ目線になりつつも、立ったまま糞粒をポロポロと大量に排便しました。 
脱糞中は尻尾を少し持ち上げています。 
用を足すと左下に立ち去りました。 
残念ながら股間の肛門や外性器は見えず、カモシカの性別は不明です。 
ちなみに同じ溜め糞場srで排尿シーンも撮れたのですが、その体勢から♂が来ていることが分かっています。 



トレイルカメラをもう少し左に向けて設置すれば良かったですね。 
それでも、念願だった野生カモシカの排便シーンが遂に撮れて、感無量です。 


シーン2:4/14・午後・(@0:55〜) 
3日後に山を登り、現場入りしました。 
トレイルカメラと同じアングルから現場検証を始めましょう。 
撮影中は気づかなかったのですが、動画の冒頭でカメラのレンズの近くをハエが飛び回っていました。 
獣糞に集まる食糞性昆虫の活動が再開したことを示しています。 
奥の斜面には未だ少しだけ残雪があります。 

スギの落ち葉が敷き詰められた林床の溜め糞場srには新旧の糞粒が大量に残されていました。 
3日前に残された新鮮な糞粒は黒く艶があります。 
個々の糞粒は歪んでいたり潰れていたり、形がまちまちでした。 
排泄から日にちが経つと糞粒は色褪せ、黒から茶色になります。 
糞塊の横に私の右手を広げて写し込み、大きさの目安としました。 
スギ大木の右下に残る最大の糞塊が最も古いようです。 
これが全て1頭のニホンカモシカが残した糞塊なのか、それとも複数個体が溜め糞場srを共有しているのか、知りたいところです。

※ いつもの私の悪い癖で、現場検証の撮影ではカメラを忙しなく振り回してしまい、酔いそうな動画になってしまいました。 
もっとゆっくりゆっくりカメラを動かさないといけません。 
苦肉の策として、再生速度を70%に落としたスローモーションに加工してお届けします。 
落葉落枝を踏みしめる足音が間延びしているのはそのためです。 


ニホンカモシカの排便行動について知りたい疑問は未だ山ほどあり、これから面白くなりそうなのに、本プロジェクトを泣く泣く打ち切りました。 
限られた台数の撮影機材でやり繰りするとなると、プロジェクトに優先順位を決めないといけません。 
アナグマ営巣地のプロジェクトに回すため、カモシカ溜め糞場srのトレイルカメラを撤去することにしました。(選択と集中) 

カモシカが夏も冬と同じ溜め糞場srに通って排便するのなら、糞虫の活動を観察したいところです。 
しかし私が定点観察に通っても、夏にはカモシカの新鮮な糞粒が見つからなくなりました。 
(スギ大木の右下で、茶色くなった古い糞粒だけがいつまでも残っていました。)
気温の高い夏は糞虫の活動が活発ですから、排便後すぐに糞虫が地中に埋めたのかもしれません。 
それともニホンカモシカが溜め糞場srに来なくなったのかな? 
いずれまたトレイルカメラを設置し直して、上記の疑問について必ずや決着を付けるつもりです。


2023/11/09

スギ防風林の溜め糞場で仲良く同時に排便するホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月中旬

平地のスギ防風林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残したと思われる巨大な溜め糞場wbcを見つけました。
早速、トレイルカメラを設置して監視してみましょう。
タヌキが南北方向を向いて排便すると予想し、横からローアングルで(地上からの高さ〜70cm)狙うことにしました。
カメラの電池を節約するため、夜間のみ(午後17:30〜午前6:00)撮影するようにタイマー設定しました。





採寸代わりに並べて置いた熊よけスプレーの長さは20cm


方位磁針を並べて置く




シーン0:4/14・午後16:23・(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
溜め糞は画面の中央に黒々と写っています。 
スギの大木が画面右端に立っています。 
現場はスギ植林地の端で、画面の奥には雑木林が広がって見えます。

周囲の林床に多数の不燃ごみ(発泡スチロール、プラスチックなど)が散乱していて目障りです。
誰かが不法投棄しているのか、あるいはタヌキが周囲の農地や人家から持ち帰るのかもしれません。
タヌキが誤飲すると有害なので、少しずつゴミ拾いして持ち帰ることにします。


シーン1:4/14・午後18:37・気温14℃(@0:05〜)日の入り時刻は午後18:16。 
カメラを設置した当日の晩に早速タヌキaが登場。 
左から登場したタヌキが溜め糞wbcの匂いを嗅いでいました。 
溜め糞にまたがると、ほぼカメラ目線で排便。 
用を足すと、獣道に沿って左下隅へ立ち去りました。 
入れ替わるように、つがいのパートナーbが背後の雑木林からやって来ました。 
先行する個体aが振り返ってパートナーを見守っています。 
bが左から回り込んで溜め糞wbcに来ると匂いを嗅ぎ、跨ったところで1分間の録画が終わってしまいました。 

続けてカメラが起動したときには、溜め糞wbcの右奥で立ち止まって落葉の匂いを嗅いでいました。 
そのまま獣道を通って右に立ち去りました。 


シーン2:4/15・午前4:59・気温7℃・(@1:22〜)日の出時刻は午前5:02。 
翌日の日の出直前にタヌキが現れました。 
溜め糞場の匂いを嗅いだものの、5時間前にアナグマがスクワットマーキングした匂い付けには無反応でした。 



そのまま溜め糞wbcに跨ると軟便をダラダラと排泄し、左に立ち去りました。 


シーン3:4/16・午前4:36・気温10℃・(@2:00〜) 
翌日は小雨が降る未明に♀♂ペアでやって来ました。 
まずは先行個体aが右から登場。 
aが溜め糞wbcに後ろ向きに跨って排便している間、右奥に後続個体bの目が白く光って見えます。 
aが身震いしてから左に立ち去ると、入れ違いにbが溜め糞場に来ました。
bがカメラを向いて脱糞している間に尻切れトンボで録画が打ち切られました。 

続けてカメラが起動すると、bは溜め糞wbcから左に少し離れた地点で身震いしてから、左下に立ち去りました。 

小声でキュキュキュ♪と頻りに鳴いているように聞こえますがタヌキとは無関係で、カメラが発する電子ノイズでした。 
タヌキが居なくなってしばらくしてからも、キュキュキュ♪と聞こえるからです。 


シーン4:4/16・午後18:34・気温11℃・(@3:18〜)日の入り時刻は午後18:18。 
同じ日の日没後に再び2頭のペアが連れ立って左から(縦列で)登場。 

♀♂ペアが珍しく同時に排便しました。 
便意が我慢できず、順番待ちをする余裕がなかったようです。 
 2頭は尻を突き合わせ、90°違う方向を向いて脱糞。 
互いの大便が体に付着しないのか、余計なお節介ながら心配になります。 

先に用を足した個体は身震いしてから右に立ち去りました。 
遅れた個体も慌てて右に駆け去りました。 
カメラの存在に気づいて警戒したのかな? 

タヌキの♀♂ペアが溜め糞場で同時に排便するのは珍しいです。 
一緒に来ても順番を待って代わる代わる排便するのが普通です。 



シーン5:4/17・午前4:41・気温5℃・(@4:18〜)日の出時刻は午前4:59。 
翌日は小雨が降る夜明け前に先行個体aが手前(カメラの真下)から登場。 
溜め糞wbcに跨ると、斜め右を向いて排便し、左に立ち去りました。 
その間、左下隅のスギ幼木の枝葉の陰に後続個体bが待機していました。(順番待ち) 
入れ替わりでbが軟便をニュルニュルと排泄したところで、録画が打ち切られました。 

続けてトレイルカメラが起動すると、bは左に立ち去るところでした。 
この地点はタヌキのペアが続けて登場することが多く、録画時間が1分間では短いので2分間に延長すべきかもしれません。 



シーン6:4/17・午後18:58・気温4℃・(@5:27〜) 
同じ日の晩に奥から先行個体aが登場。 
溜め糞wbcに跨ってカメラ目線になりました。 

このとき選挙カーが近くの道を通り過ぎ、候補者名をやかましく連呼していました。 
「気味の悪い変な鳴き声だな〜」と嫌がっているかと思いきや、里で暮らすタヌキは慣れているのか、けたたましい人工の騒音を気にしていません。 

左下隅のスギ枝葉の陰から後続個体bが颯爽と登場して、パートナーaと溜め糞場wbcで合流しました。 
2頭abが溜め糞wbに仲良く並んで(同じ向きで)排便を始めました。 

先行個体aが先に用を済ませると、右に駆けて行きました。 
bも同じく右に走り、後を追いかけます。 


シーン7:4/18・午前3:56・気温3℃・(@6:23〜) 
翌日も未明に2頭のタヌキが左から続けざまに登場。 
溜め糞場wbcで♀♂ペアが尻を突き合わせて同時に排便しました。 
互いに100°ぐらい開いた角度で別々の方向を向いて脱糞。 

横並びで2頭が一緒に左下へ立ち去りました。 
監視カメラの存在を気にしているのか、風の匂いを嗅ぐような仕草を通りすがりにしました。 

連れションならぬ、連れ糞することが多い仲良しのペアですね。 
実はタヌキの営巣地(巣穴)がすぐ近くにあることが後に判明します。(映像公開予定)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

2023/11/06

笹薮の溜め糞場で朝活(早朝排便)するホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2023年4月中旬 

笹薮が生い茂る河畔林でオニグルミ大木の下にある大きな溜め糞場rpに通うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
珍しく続けて早朝に来たシーンをまとめてみました。
これまで夜行性だったのに、生活リズムや巡回ルートを変更したのでしょうか? 


シーン1:4/12・午前5:34・(@0:00〜)日の出時刻は5:06。 
明るい早朝に左から登場したタヌキが、溜め糞rpの匂いを嗅いでから頭を上げ、右を見ながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 
パートナーを呼んでいるのでしょうか?
北西を向いて排便しながら身震いしました。
 (糞切りをする尻尾の動きをしなかったので、脱糞しなかったかもしれません。) 
左下に立ち去りました。 
近くでウグイス♂が繰り返しさえずっています♪。 


シーン2:4/13・午前5:02・(@0:31〜)日の出時刻は5:05。 
翌日の日の出直前に左から来たタヌキは、溜め糞rpの匂いを嗅いだだけで左の笹薮に分け入りました。 
途中で立ち止まり、痒い体を足で掻いています。 

草丈の高い笹薮をタヌキが歩き回っても笹はほとんど揺れませんし、ザワザワと物音も立てることもありません。 
ということは、笹薮の中に歩きやすい獣道ができているのでしょう。 


シーン3:4/14・午前4:54・(@0:49〜)日の出時刻は5:03。 
次の日も日の出直前の薄明に右からタヌキが溜め糞場rpに現れ、南東を向いて排便していました。 
用を足すと左下に立ち去りました。 


シーン4:4/17・午前5:12・(@1:17〜)日の出時刻は4:59。 
3日後の明るい早朝に、タヌキaが右から登場。 
溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南東向きで脱糞。 
手前に茂った笹の葉がタヌキの肛門をうまいこと隠してしまい、大便の状態を確認できませんでした。 

先行個体aが左に立ち去ると、入れ替わるように後続のパートナーbが右の笹薮から登場。 
トイレの近くでおとなしく順番待ちしていたようです。 

近くで笹薮が揺れるガサッという物音に一瞬たじろぎました。 
警戒を解くと溜め糞rpの匂いを嗅ぎました。 
タヌキbは排泄せずにオニグルミ大木の左に回り込み、笹薮の奥に姿を消しました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



2023/10/29

夏羽に換羽中のノビタキ♂(春の野鳥)止まり木からの飛翔および排便

 

2023年4月中旬・午前10:40頃・晴れ

平地に広がる刈田の横で、冬芽から若葉が芽吹き始めた落葉灌木の天辺にノビタキ♂(Saxicola torquata)が止まっていました。 
樹種はおそらくオニグルミだと思います。 
当地で見られるノビタキは、渡りの途中で春と秋に立ち寄るだけの旅鳥です。 

この個体は冬羽から夏羽への生え変わり(換羽)が未だ不完全で、黒色が薄いです。 
バードリサーチニュースの生態図鑑でノビタキについて調べると、
冬羽から夏羽への移行は,換羽ではなく摩耗によることが知られるが,一部は換羽している可能性もある .
関連記事(2年前の同時期に撮影)▶ 夏羽のノビタキ♂を見つけた!(野鳥)


樹冠の止まり木から止まり木へ少し飛んで移動してから、少量の白い糞をポトリと排泄しました。 
その糞はオニグルミ灌木の幹に付着したので、種子散布は失敗です。 
最後は右下へ羽ばたかずに飛び降りました。 
脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:35〜) 

2023/10/24

笹薮の溜め糞場で鳴かずに脱糞する春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬〜中旬 

笹薮の繁茂する河畔林で大きな溜め糞場rpに通って来るホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
前回と違って今回は同じ時期でも鳴かないシーンだけをまとめています。 
単純に動画の長さを比べても、鳴かない方が多いです。
タヌキの個体識別ができていませんが、仮説として単独個体は溜め糞場で鳴かないのかもしれません。 
つまり♀♂ペアで来ると春の溜め糞場でよく鳴き交わす、という仮説を立てました。
ところが以下に示すように、すぐに反例が出てきてしまいます。 (逆も成り立たず)
やはり便秘による苦悶の鳴き声だったのかなぁ…?



シーン0:4/6・午後15:30・(@0:00〜) 
明るい日中に偶々撮れた現場の様子です。 
オニグルミ大木の下にある溜め糞がよく見えるように、手前の笹を少しだけ(最小限に)刈り取りました。 
笹の草丈がこれ以上伸びるようなら、溜め糞場rpの真上にトレイルカメラを設置し直して見下ろすアングルで監視した方が良さそうです。 


シーン1:4/7・午前4:08・(@0:05〜) 
未明に自動センサーカメラが起動すると、大木の左に回り込んで奥の笹薮に消えるタヌキaの後ろ姿が写っていました。 
その直後に別個体bが左下から登場し、溜め糞場rpで南東を向いたまま立ち止まりました。 
尻尾の動きから排便はしていません。 
その代わりに、排尿マーキングしたような気がします。(気のせい?) 
排尿時に片足を上げなかったので♀のようです。 
その間、先行個体(パートナーの♂?)は左奥の笹薮で待っていました。 
タヌキのペアは連れ立って左奥に消えました。 


シーン2:4/7・午後18:22・(@0:31〜) 
同じ日の晩には雨が降っていました。
タヌキが溜め糞場rpで南を向いて雨天排便中でした。 
大便の状態は健康そうです。 
新たに追加された固形糞が溜め糞の山から転がり落ちています。 
用を足したタヌキは右の笹薮に(西へ)立ち去りました。 


シーン3:4/8・午後18:30・(@1:05〜) 
翌日の晩には雨が止んでいました。 
左から来たタヌキが溜め糞場rpに跨ると南向きで排便し、右に歩き去りました。 


シーン4:4/8・午後18:38・(@1:53〜)
7分後。 
溜め糞場rpで排便した個体が右に立ち去る途中で立ち止まり、後脚を伸ばしました。 
排便姿勢を続けて痺れた足をストレッチ運動しているのかな? 

続けて脇腹を右後脚で何度も掻いてから、右へ立ち去りました。 
春になると吸血性ダニの活動も活発になり、タヌキはあちこち痒くなるのかもしれません。 


シーン5:4/10・午後18:39・(@2:14〜) 
2日後の晩に来たタヌキは溜め糞rpに南向きで跨がり、排便を済ますと右へ。
排便ルーチンが決まっているのは、おそらく同一個体なのでしょう。 


シーン6:4/11・午前4:43・(@2:50〜) 
翌日の未明に登場したタヌキは南向きで溜め糞rpに排便すると、大木の右横を通って笹薮の奥へ。 


シーン7:4/11・午前4:47・(@3:39〜) 
3分後、行動を共にするパートナーが左から溜め糞場rpに来ていました。 
溜め糞の匂いを嗅いでから、南西を向いて排便し、右奥へ。 


シーン8:4/11・午後18:31・(@4:16〜) 
昼間寝ていたタヌキが、同じ日の日没後に左から登場。 
溜め糞場で南西を向いて排便し、右へ。 
やや硬そうな糞でした。 


シーン9:4/14・午前4:32・(@5:06〜) 
3日後の未明に右から溜め糞場rpにやって来たタヌキが、南向きでボトボトと脱糞。 
今回は柔らかめの大便でした。 
用を足すと振り返って珍しく自分の糞の匂いを嗅ぎ、カメラ目線になりました。 
残念ながらカメラの電池が消耗していて、タヌキが立ち去る前に撮影が打ち切られました。 


シーン10:4/15・午前3:41・(@5:40〜) 
翌日の未明には♀♂ペアのタヌキが一緒に来ていました。 
カメラの起動が遅れ、1頭が大木の右横を素早くすり抜けて奥の笹薮に立ち去るところでした。 
入れ替わるように、右の笹薮から後続個体が登場。 
溜め糞場rpで立ちどまったものの、風の匂いを嗅いだだけで排便せず、身を翻して先行個体の後を追いました。 


シーン11:4/15・午前3:50・(@5:56〜) 
約9分後に左から来たタヌキが溜め糞rpの左下手前で佇み、頻りに匂いを嗅いでいます。 
南西を向いて排便体勢になったところで、撮影が打ち切り(尻切れトンボ)。 
約30秒後にトレイルカメラが再起動したときには、排便を済ませたタヌキが左下の笹薮に戻るところでした。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 



春山で出会ったホオジロ♀とカシラダカ♂夏羽の混群(冬の野鳥)

 

2023年4月上旬・午後12:35頃・晴れ 

春の里山で私が下山していると、雪解けが進む林道上で採食していたらしい野鳥が警戒して道端の落葉灌木に逃げ込みました。 
カメラでズームインしてみると、ホオジロ♀(Emberiza cioide)でした。 
止まり木(絡み合った蔓)から辺りを油断なく見回しています。 
周囲でミーミーミー♪と鳴いているのはヤマガラの警戒声ですかね?(姿は未確認) 
他にも様々な鳥の鳴き声が聞こえますが、修行不足の私には種類などを聞き分けられず残念。 
もしかすると後述するカシラダカ♂の囀りさえずりだったのかな?
(カシラダカの)地鳴きは「チッ、チッ」。越冬期の後期では日本でも囀りを聴くことができる。ホオジロやアオジ等より早口で複雑な囀りである。囀りを日本語で表記するのは簡単ではない。(wikipediaより引用)

止まり木上のホオジロ♀は 尾羽根を軽く持ち上げて少量の糞をぽとりと排泄しました。(@0:10〜) 
ときどきチチチ♪と鳴いています。(警戒の地鳴き) 
全身の羽毛を膨らませて身震いしました。(@0:45〜) 
急に左へ飛ぶと、落葉灌木の横枝に止まり直しました。 
ここまでは退屈かもしれませんが、これ以降ちょっと面白くなります。 

ホオジロ♀が止まり木から慌てて飛び去ると、 入れ替わるようにカシラダカ♂(Emberiza rustica)が右下から素早く飛来して横枝に止まりました。(@1:05〜) 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:08〜) 
秋に渡来した冬鳥のカシラダカ♂が春になって夏羽に生え変わった、と季節の変わり目でややこしい状況です。 
逃げたホオジロ♀は少し右の横枝に止まり直していました。 
留鳥のホオジロと冬鳥のカシラダカは同属なので、混群を形成することがあるそうです。 
実際に一緒にいるところを見たのはこれが初めてでした。 
しかし、今回カシラダカ♂の登場シーンは素人目にはホオジロ♀に対して敵対的でした。(止まり木から追い払った?) 
目立たないホオジロ♀の存在に気づかずにカシラダカ♂が藪に飛び込んだだけかもしれません。
あるいは誤認求愛しそうになったのでしょうか?
春になって繁殖期が始まっても同属で混群を形成したままだと、異種間で誤認求愛のトラブルが起こりそうな気がします。
近縁種の混群と生殖隔離は相容れないと思うのですが、繁殖期前の冬季限定なら上手く行くのでしょう。

カシラダカ♂は鳴きながら嘴を足元の止まり木で拭い、白い糞をポトリと排便しました。(@1:45〜) 
枝から枝へピョンピョン跳んで移動するカシラダカ♂を、見失ってしまいました。 

その一方、ホオジロ♀は止まり木からしばらく動きません。 
それでもしつこく撮り続けると、少し飛んで右の枝先に止まり直しました。 
次は枯草に覆われた地面に飛び降りたようですが、保護色でホオジロ♀を見失いました。 
最後に2羽の脱糞シーンと飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:36〜)

この2羽だけでなく、周囲にはもっと多数の個体が居ました。
混群の活動を記録するためにはもっと広角で全体を撮った方が良いのかもしれませんが、鳥の個体レベルの行動に興味があって同定に自信のない私は、なるべくズームインしたくなってしまいます。 
山林の日陰や窪地には未だ残雪が多いです。

2023/10/17

笹藪の溜め糞場で排便の前後に鳴き声♪を発する春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬〜中旬

笹薮に覆われた河畔林で溜め糞場rpに夜な夜な通うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
単独で現れ、鳴いたシーンだけをまとめてみました。 


シーン1:4/7・午後18:41・(@0:00〜) 
激しい雨が降る夜に右からタヌキが登場しました。 
排便姿勢で向きを変えつつ、小声で甲高くクゥーンクゥーン♪と鳴きました。 
便秘のタヌキが排便痛に苦しむ鳴き声なのかも?と思ったりもしますが、他の季節では溜め糞場で鳴くタヌキを撮れてないので、繁殖期に関係した行動なのでしょう。 
いずれにせよ、季節が進行すると溜め糞場に通うタヌキは鳴かなくなると予想されます。

結局、今回は排便しなかったようです。
身震いして濡れた毛皮の水気を切ってから、左下に立ち去りました。 
死角の笹薮でもクゥーン♪と鳴き声を発しました。 


シーン2:4/7・午後18:45・(@0:26〜) 
3分後に再びタヌキが溜め糞場rpに来ていました。 
さっきの個体が便意を催して戻って来た可能性もありますけど、別個体が代わる代わる登場したと考える方が自然でしょう。 
右を向いた(西向き)排便体勢でクゥーン♪と甲高く鳴きました。 

雨で濡れた毛皮の水気を身震いで振り落としました。
この溜め糞場はオニグルミ大木の真下にありますが、若葉が芽吹く前の落葉樹なので、雨宿りになりません。 

健康そうな黒い固形糞をモリモリと排泄しました。 
最後に肛門を締めて糞切りしながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 

その後は大木の右に回り込んで奥に姿を消しました。 


シーン3:4/8・午後18:36・(@1:23〜) 
翌日の晩には大雨が収まっていて、タヌキが左からやって来ました。 
溜め糞場rpに南向きでポロポロと脱糞すると、糞切りしながらヒューン♪と小声で鳴きました。 
近くで順番待ちしている別個体(パートナー)が発した鳴き声という可能性もありそうです。 
声紋解析したら鳴き声だけで個体識別できるかな〜? 


シーン4:4/12・午前5:34・(@2:24〜) 
4日後の明るい早朝にタヌキが左から溜め糞場rpに来ていました。 
ちなみに、日の出時刻は午前5:06。 
溜め糞rpの匂いを嗅いでから頭を上げ、右を見ながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 
北西を向いた排便姿勢で身震いしました。 
糞切りをする際に特有の尻尾の動きが見られなかったので、排便しなかったかもしれません。 
左下に立ち去り、ウグイス♂(Horornis diphone)がさえずる笹薮に分け入りました。 


シーン5:4/14・午後22:57・(@2:55〜) 
2日後の晩遅くに右から登場した個体は、溜め糞rpの匂いを嗅ぎながらクゥーン♪と小声で鳴きました。 
南向きで溜め糞に跨ると、排便しながら再びクゥーン♪と鳴く声が聞こえました。 
後ろ姿で肛門が見えるアングルなのに、便秘なのか排泄されてないようです。 
オニグルミ大木の左に広がる笹薮の奥に入っていきました。 

溜め糞rpを実況見分した際に血痕や血便を見たことがないので、タヌキは切れ痔になるほどの便秘に苦しんではいないはずです。 
野生動物は便秘になっても、笹の葉など繊維質の多い植物を食べて自力で直すのではないでしょうか?
思いついても、証拠となる映像を撮るのがまた大変そうです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工し、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



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