2018/04/12

小枝が噛み切れず奮闘するコガタスズメバチ♀



枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#10


前回の記事→#9
2016年7月下旬・午前7:37〜7:43

4日ぶりの定点観察。
コガタスズメバチVespa analis insularis)の巣の手前にある枯木(樹種不明)の細い小枝の先端に1匹のワーカー♀が長時間かじりついていました。
巣材集めのために樹皮を剥いでいるのでしょうか?
しかし横から見てもコガタスズメバチ♀の口元に巣材のペレット(団子)はありませんでした。
どうやら、小枝を噛み切ろうとして苦労しているようです。
枯れた小枝の先端には冬芽があります。
蜂は自分の体長とほぼおなじぐらいの長さに小枝の先を切り取ろうと奮闘しています。

その間も他のワーカー♀が忙しなく飛び回り、巣に出入りしています。

それにしても、枯れているのに驚くほど強靭でしなやかな小枝ですね。
コガタスズメバチ♀が鋭い大顎でいくら噛んでも噛み切れません。
小枝に切れ目を入れて折り曲げるのが精一杯で、諦めた蜂は飛び去りました。
巣に戻るかと思いきや、外役に飛び去りました。

このことからも、巣材集めではなかった(巣材集めに失敗した)ことが分かります。

何とも理解に苦しむ奇妙な行動でした。
もし仮に小枝が噛み切れたとして、一体何がしたかったのでしょう?
(1)ヒトがスルメを食べるように小枝を更にじっくり噛みほぐして巣材のパルプにするつもりなら、手間をかけ過ぎだと思います。

(もっと手軽に近くの木の幹から樹皮を剥いでくれば済む話です。)
スズメバチの巣材集めは学習を要しない生得的な本能行動だと思うのですけど、羽化後に初めて外役に出かけたワーカー♀が初体験の巣材集めに苦戦しているのでしょうか?
(2)巣に出入りする飛行経路から目障りな障害物を少しずつ取り除いて整備しているのかもしれません。
それなら小枝をもっと根元から断ち切るべきでしょう。
(3)あるいは、スズメバチの天敵となり得る(?)造網性クモが巣の近くで網を張れないように、足場になりそうな枝を除去したいのかな?

つづく→#11:雨が降っても造巣を続けるコガタスズメバチ♀





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