2016/06/20

早朝ハクセキレイ♂(野鳥)の群れが集団塒の電柱から飛び立つまで



2016年5月上旬・午前4:01〜4:33
▼前回の記事
サブの集団塒Nに飛び込むハクセキレイの羽ばたき【ハイスピード動画】


ハクセキレイ♂(野鳥)集団塒の電柱:定点観察#6


ハクセキレイMotacilla alba lugens)の群れが夜を過ごしたねぐらから出て行く様子(離塒)を観察するために、夜明け前から出かけました。
現場に到着した午前3:47の気温は9.1℃、湿度58%。
車道を照らす外灯があるおかげで、辺りは夜も真っ暗闇ではありません。
外灯の中で塒から一番近いナトリウムランプ(オレンジ色の照明)の直下で測定した照度は48ルクスでした。

赤外線の暗視カメラではなく通常のカメラによる動画撮影なので、初めは未だかなり暗く、電柱のシルエットが辛うじて見えるぐらいで鳥の姿は全く見えませんでした。
それでも暗闇でハクセキレイの鳴き声は聞こえました。

夜空が白々と明けていくと、塒で目覚めた個体が鳴き交わし始めます。
撮影地点の傍を側溝が流れているため、常に水音が録音されてしまいました。
ハクセキレイの鳴き声(モーニングコール)を録音したいのに、この水音が邪魔になります。

やがてハクセキレイの活動性が高まり、塒内で短く飛び回ったりピョンピョン跳んで移動する個体が居ます。
横の電線に移動した個体も居ます。

東の空の美しい朝焼けもときどき録画するようにしました。

ハクセキレイは朝日を浴びつつ嘴で自分の羽根を念入りに羽繕いして、朝の身だしなみを整えています。
フワフワの羽毛を膨らませ、最低気温の早朝でも暖かそうです。
朝一で脱糞する瞬間が撮れました。(@17:16)

日の出時刻が近づくと、塒から次々と飛び立ちます。
離塒の際はチチッ♪と鳴きながら飛び立つようです。(飛び立ちで鳴くのは昼間のハクセキレイでも同じです。)
日の出前から塒を飛び立ち、各々が採餌地へと分散して行きます。
離塒の方角は個体によってまちまちでした。
ハクセキレイが群れで過ごすのは夜だけです。
昼間は大きな群れで採餌することはありません。

電線に止まった個体が朝日に黒い背を向けているのは、日光浴で体を温めているのでしょう。
最後の個体が離塒する瞬間も撮れました。

午前4:35(日の出時刻の1分前)にはメインの集団塒(電柱S)からハクセキレイ全個体が居なくなりました。
少数の個体が利用したサブの集団塒(電柱N)からは、それよりも早く居なくなりました。

この近辺ではハクセキレイが優占種ですが、セグロセキレイも少数ながら生息しています。
セグロセキレイの群れにハクセキレイが数十羽交じった混合塒の存在が埼玉県東松山市にて報告されています(『ネオン街に眠る鳥たち:夜鳥生態学入門』p169より)。


私が見ている集団塒(電柱S、N)にセグロセキレイは混じっていないと思うのですが、塒の下から腹面を見上げるアングルでは近縁2種を見分けたりハクセキレイの性別を見分けるのは難しいです。
セグロセキレイの塒はどこにあるのか、突き止めたいものです。

ハクセキレイが集団塒から離れる一部始終を初めて観察出来ましたが、塒の真下で不審者が見張っていることによる観察者効果の影響も少しはあるかもしれません。(寝起きドッキリに気づくと、警戒していつもより早く塒を離れた個体もいる?)

ハクセキレイの群れが毎晩過ごす塒S直下の路上が大量の鳥の糞で汚れていました。
塒の規模がこれ以上大きくなると、糞害で問題が生じるかもしれません。

以下は基礎的な測定データ。
4:09には気温6.6℃、湿度64%。
4:10には照度0 lux。
4:14には3 lux。
4:19には5.5℃、67%、14 lux。
4:29には5.2℃、69%、96 lux。
4:33には5.1℃、70%、166 lux。
ちなみに、この日の日の出時刻は午前4:36。
月齢は28.7でほぼ新月でした。



つづく→#7:電柱からケヤキ樹冠に集団塒を変えたハクセキレイ♂♀(野鳥)


写真は全てメインの集団塒:電柱S
鳥の糞で汚れた集団塒S直下の路上

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