2016/02/18

アオクチブトカメムシがリンゴの果実を吸汁



2015年10月下旬

山麓の神社でアオクチブトカメムシDinorhynchus dybowskyi)を見つけました。
側角がなで肩なので、ツノアオカメムシではなくアオクチブトカメムシです。
リンゴを丸ごと食べ終えた後の芯を試しに与えてみました。


初めは嫌がったものの、やがて口吻を伸ばして吸汁を開始。
しかし太い口吻を深く突き刺しているようには見えず、先端で果肉の表面に触れ探っているだけかもしれません。
(側面からも口針が見えないのはどうしてかな?)
リンゴの皮が残っている部分からは吸汁出来ないようです。
家に帰ってから食性を調べてみると、本種は鱗翅目の幼虫を捕食するらしい。(『札幌の昆虫』p80より)


肉食性のアオクチブトカメムシが果実を吸汁するのがもし異例の出来事であれば、本当に摂取していることを実証するには胃内容物にリンゴ由来の果糖が検出されるかどうか調べるしかないでしょう。

(今回リンゴにカメムシが自発的に誘引されたのではなく、リンゴの上に乗せてから撮影しました。)

カメムシに指で軽く触れたら、ゆっくり逃避行動(移動)を始めました。
悪臭は放ちませんでした。



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