2015/10/24

麻酔したクサグモ(蜘蛛)を運ぶクモバチ♀【名前を教えて】



2015年8月中旬

山麓の道を登り始めたら、クモバチ科(旧名ベッコウバチ科)の一種♀が狩った獲物を運んでいるところに出くわしました。
獲物はクサグモ♀(Agelena silvatica)またはその仲間のようです。

麻酔されたクモの第1歩脚?(触肢?)の根本を咥えて後ろ向きに歩いて運搬しています。(後退地上運搬)
獲物の歩脚は切り落とされていません。
一度獲物を置いて、行く先を偵察に出かけました。
その間、アリに盗まれないよう獲物を草の上に引っ掛ける用心はしませんでした。

蜂は全身真っ黒で、腹部に黄紋などはありません。
翅も黒っぽいです。

路上に放置されたクモはクモバチ♀の毒針によって麻酔されており、歩脚をかすかに動かすだけでした。
すぐに蜂が歩いて戻って来ました。
クモを中心に扇状に動いて咥える場所を探してるように見えました。

獲物のクモを押さえつけたら蜂が再び刺して麻酔を施したはずですが、素手で万一刺されると相当痛いらしいので、怯んでしまいました。
ピンセットを持っていたっけな…?と迷っている間に、蜂はどんどん舗装路を横断しました。

時間に余裕があれば箸の代わりになる枝を探してきたのに…。
その後、草むらで蜂を見失ってしまいました。
貯食行動を見届けられずに残念無念…。
クモバチを相手にするのは久しぶりで、観察の勘所や咄嗟の判断が鈍っていたようです。


帰宅後に調べてもクサグモを狩る黒いクモバチの名前が分かりません。
「クモ生理生態事典 2011」サイトでクサグモの項目を読んでも、クモバチやベッコウバチに狩られる記録はありませんでした。
インターネット検索でヒットした一つは、「てんとう虫の歳時記 2」のブログ記事「クサグモを狩るクモバチの仲間??」。
もうひとつはフッカーSさんの「東京23区内の虫 2」ブログで「ベッコウバチの一種」。




ガガイモの花とコアオハナムグリ



2015年8月中旬

農道脇に咲いたガガイモの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
花粉や蜜を食べているようです。

実は近くでシロテンハナムグリもガガイモの花に居たのですけど、撮る前に飛び立ってしまいました。



2015/10/23

クサギを訪花するカラスアゲハ♂の飛翔【ハイスピード動画】



2015年7月下旬

山間部の峠道の横に生えたクサギの木でカラスアゲハ♂(Papilio bianor)が2頭訪花していました。
正しく同定するには写真に撮るかスローモーションで見ないといけないので、240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
2頭の♂が餌場で縄張り争いをしているのでしょうか?
互いに誤認求愛で追いかけあっているのかもしれません。(本種♂は翅表に性標があるので、視覚で互いの性別を見分けているはずですけど…。)

残念ながら雨が降ってきて観察に水を刺されました。


峠道を逃げる野生ニホンザルの群れ



2015年8月中旬

山間部の峠道で4頭の野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)が路肩のガードレールの下に座って仲良く毛繕い(グルーミング)していました。
忍び足でそっと近づいて隠し撮りしていたら、猿がこちらに気づいて一斉に逃げ出しました。
ガードレールの細い上縁を器用に渡って逃げ、ガードレールに腰を掛けてこちらの様子を窺っています。

▼関連記事(3年前にほぼ同一地点で逆方向から撮影した映像)
ガードレール上を走るニホンザルの群れ
もう1頭の子猿は右カーブを曲がり逃げる途中で、ガードレールの下をくぐって路肩に座りました。



2015/10/22

捕獲すると液体を吐き戻すキボシカミキリ♂



2015年8月中旬

畑作地に近い用水路沿いでキボシカミキリPsacothea hilaris hilaris)を発見。
最近、刈られたばかりの草むらでホストの桑灌木の近くに居ました。
飛び立つ気配がなく、カナムグラの葉上で心なしか呆然としています。
指で触れても歩いて少し逃げるだけです。
そこで手掴みで捕獲してみました。
前回(7年前!)はキーキー♪鳴いたのですけど、今回は掴み方が不味かったのか、鳴き声を発しませんでした。
その代わりに、開閉する大顎から醤油のような褐色の液体(消化液?)を吐き戻しました。

強い悪臭とかはなかったですけど、食べると苦かったり捕食者をたじろがせる効果が多少はあるのかもしれません。

気が済んだので撮影後は解放してやりました。
後食シーンを観察したかったのですけど、先を急ぎます。

触角が長いので性別は♂かな?


カメムシの幼虫を捕食するニホンカナヘビ



2015年8月中旬

峠道の道端の落ち葉でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)を発見。
見事な保護色になっています。
冒頭は何か別な虫を食べているような気がしたのですけど、撮り損ねました。
歩き回る虫に数回トライしてようやく捕食に成功しました。
獲物はカメムシ(種名不詳)の幼虫のようです。
カメムシが放つ悪臭は天敵のカナヘビに対して身を守る効き目がないようです。
カナヘビは咥えたままの獲物を地面に擦りつけています。
手前の雑草や枯れ葉が邪魔でよく見えず、もどかしい思いをしながらゆっくりしゃがみ、ようやくカナヘビの顔を捉えたときには食べ終えていました。
食後のカナヘビは舌舐めずり。
体にアリが登ってきても気にしませんでした。
突然、身を翻して逃げて行きました。





2015/10/21

ヨモギの葉を舐めるコアシナガバチ♂



2015年8月中旬

ヨモギの群落でコアシナガバチ♂(Polistes snelleni)を見つけました。
本種の雄蜂は今季初見かもしれません。
若葉の根本に潜り込んで、その表面を頻りに舐めています。
押す特有のカールした触角で葉表を常に探っています。
ヨモギに花外蜜線があるという話は聞いたことがありません。
アブラムシが分泌した甘露が付着しているのでしょうか?
しかしアブラムシのコロニーは見当たりませんでした。
私の目には見えないほどの細かな朝露を飲んでいたのですかね?

身繕いしてから飛び去りました。

3年前にも似たような事例を別種の♀で観察しています。

▼関連記事
ヨモギの葉を舐めるムモンホソアシナガバチ創設女王


首輪を付けたニホンザル♀と群れ



2015年8月中旬

山間部の峠道で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。
私に気づくと路肩の斜面を登って逃げる個体や、ゆっくり歩き去る個体など様々です。
黒い発信機(GPS?)付きの首輪を付けた♀成獣が悠然と車道を歩き去ります。



2015/10/20

クサギ蕾の萼を舐めるクロオオアリ♀



2015年8月中旬

山間部の峠道沿いに生えたクサギの群落で蕾や萼の表面を舐めにクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀も来ていました。
マクロレンズを忘れてきたことが悔やまれます。
気になる蛾の撮影を優先してアリを後回しにしていたら、少し撮っただけでアリを見失ってしまいました…。

▼関連記事
クサギの蕾を舐めるアトギンボシハマキモドキ(蛾)

クサギの蕾や萼には花外蜜線があるのでしょうか?
あるいはクサギを寄主植物とするアブラムシ(クサギアブラムシなど)が分泌した甘露が蕾に付着していて、アリはそれを舐めているのかもしれません。
ただし、撮影中にアブラムシのコロニーを見つけられませんでした。(葉裏をめくってみれば良かったですね。)



虫を捕食するヒガシニホントカゲ幼体



2015年8月中旬

平地の畑に囲まれた農道にヒガシニホントカゲPlestiodon finitimus)の幼体がチョロチョロと出てきました。
草むらから飛び出した虫を追いかけて捕食したようです。
残念ながらカメラトラブルで冒頭を撮り損ねてしまい、獲物の正体は不明です。
虫を食べ終えると舌舐りしてから草むらに戻りました。





2015/10/19

クサギの蕾を舐めるハマキモドキ科(蛾)の一種Prochoreutis sp.



2015年8月中旬

山間部の峠道の脇に生えたクサギの群落で蕾に見慣れない小蛾がずっと止まっています。
ハマキモドキ科の一種だと思うのですが、どうでしょう?
蕾でウロウロと徘徊するものの、なかなか飛び立とうとしません。
風で枝が揺れても飛んで逃げません。
よく見ると口吻を伸ばしてがくや蕾の表面を舐めています。
生憎この日はマクロレンズを持参しておらず、しっかり接写できなかったことが心残りです。

※ 植物に疎いのですけど私がクサギの蕾だと思っている部分は、花が散り終えた後の子房(これから実になる)ですかね?

クサギの花は殆ど散り終えていますが、少しは咲き残っています。
しかしこの小蛾はクサギの花で吸蜜するのではなく、蕾や萼に執着していることが不思議でなりません。
もし盗蜜なら蕾の根本に居座って口吻を差し込んでいるはずです。
♀による産卵行動でもなさそうです。
クサギの花外蜜線を舐めてるのでしょうか?
インターネットで検索してみると、クサギの葉には花外蜜腺の存在が知られているようですが、蕾にも有るかどうか不明です。

クサギ Clerodendron trichotomum (THUNB.)の葉には, 乳頭突起と腺毛状突起の2種の毛状突起, および花外蜜腺の存在が確認された.
下川和洋, and 北野日出男. "カブラハバチ類成虫のクサギ腺毛状突起に対する摂食習性とその生物学的意義について." 昆蟲 57.4 (1989): 881-888.(@CiNii
クサギ(臭木)には独特の芳香がありますから、性フェロモンの原料となる香料を摂取している可能性も考えられます。
あるいは、クサギを寄主植物とするアブラムシ(クサギアブラムシなど)が分泌した甘露を舐めているのかもしれません。
ただし、撮影中にアブラムシのコロニーを見つけられませんでした。(葉裏をめくってみれば良かったですね。)
また、クロオオアリ♀も同様にクサギ蕾の萼を舐めに来ていました。→関連記事
したがって、フェロモン説よりも、実際に甘いのではないかという気がします。
今思うと、私も舐めて味見してみるべきでした。
ちなみに、このクサギ群落を訪花する蛾としては他に、ホウジャクの一種が吸蜜ホバリングを披露してくれたものの、動きが速過ぎて撮り損ねました。

いつもお世話になっている「新・蛾像掲示板」に投稿して問い合わせたところ、ibota_mothさんより次のようにご教示頂きました。

頭部と前胸背板が黄色いのでアトギンボシハマキモドキProchoreutis delicata)でしょうか。いずれにせよ、Prochoreutis属であるのは間違いないと思います。
その後、juntさんからもコメントを頂きました。
ibota-moth様のおっしゃるとおりに属名にされたほうが間違いないと思います。あげられた特徴には4種あてはまります。去年のとも種が違うかもしれません。


路上のアカウシアブ♀



2015年8月中旬

峠道でアカウシアブ♀(Tabanus chrysurus)が路上を徘徊していました。
路面を舐めてミネラル摂取しているのかと思い撮り始めてみると実はそんなこともなく、ウロウロと歩き回っているるだけでした。
少し飛んで日陰に移動したので、熱射病で弱っている個体なのかな?
最後は飛び立ち見失いまた。



2015/10/18

夜に開花するメマツヨイグサ



2015年8月中旬

近所に生えたメマツヨイグサの群落から夕方(17:30PM)に蕾を採集してきました。
茎を水切りして、水差しに生けました。
メマツヨイグサが夜に開花する瞬間を記録するために、動画の長撮りで監視します。
予習してみると開花は一旦始まればあっという間に進行するらしいので、微速度撮影ではなく通常のHD動画で録画しました。

室内の照明以外に撮影用の補助照明としてUSBリングライトを点灯しましたが、悪影響を及ぼすこと(撹乱)を恐れ、途中から消灯しました。
どうしても画面はかなり暗くなってしまいますが、動画編集時に自動色調補正を施してあります。

そのまま放置して別の作業をしていたら夜21:30頃、室内に漂う花の芳香に気づきました。
振り返るといつの間にか開花していました。
このときの室温は26.4℃、湿度は73%。
咲くと予想していた蕾とは逆の方が咲きました。
植物に疎い私が初めもう一つの蕾だと思い込んでいたのは、花が萎んだ後だったと判明。

撮れた動画を巻き戻して見てみると、蕾がほころび始めてから一気に弾けるように咲きました。
開花時刻は午後18:52。
咲いた花に偶然にも照明が当たって良い感じに撮れていました。
ちなみにこの日の正式な日の入り時刻は18:31と発表されていました。
光が開花に及ぼす影響は1回の観察だけではよく分かりませんでした。(※追記3参照)
光ではなく気温の低下を感知して咲くのだと仮定すると、熱帯夜は開花しないことになってしまいます。
切り花にしても植物の体内時計が働いて夜に正しく開花するのでしょうか。
次回は暗い野外で赤外線の暗視動画に記録してみようと思います。



この花も翌朝には閉じていました。
夜間に昆虫が訪花せず受粉に失敗しても萎むのは何故でしょう?
咲き続けるのはコストがかかると考えれば、受粉しなかった花は潔く諦めて捨て(枯らし)、翌日の晩に次の花を咲かせて受粉のチャンスを待つ方が得策なのでしょうか?
次はメマツヨイグサの花が萎む過程を微速度撮影してみるのも面白いかもしれません。

採集現場に花の種類を同定しに行くこと。


【追記】
当初、オオマツヨイグサとして記事を書きましたが、メマツヨイグサに訂正します。


【追記2】
Newton special issue『植物の世界―ナチュラルヒストリーへの招待〈第2号〉』p12によると、
暦の上の日没時刻を20分ほどすぎたころが(オオマツヨイグサの)開花の最盛期である。(中略)マツヨイグサでは、いましがた沈んだ太陽の方を向いて開く花が多い。夜行性のガといっても、やはり光をたよりに花を訪れるからであろう。



※【追記3】
浅井康宏『緑の侵入者たち―帰化植物のはなし (朝日選書)』p206によると、
「マツヨイグサの仲間はどうして夜咲くのか…」この疑問に答えたのは、オオマツヨイグサを材料として研究した、日本の植物生理学者たちであった。これによると、萼の基部にある1センチぐらいの部分に開花の決め手があり、この部分に当たる特定の波長の光線が、開花に影響を与える。太陽の光線は、開花を抑えるように働くのである。


ミズキの実を採食するニホンザルの群れ



2015年8月中旬

山間部の峠道を登っていると、麓に近い地点でミズキの枝葉と実が路上に散乱していました。
野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の食痕だろうと推理しました。
更に進むと案の定、ミズキの実を採食しているニホンザルの群れと遭遇。

初めは私のことを警戒していましたが、動きを止めて(フリーズ)静かに撮影していると次第に警戒を解いて採食を再開してくれました。
耳を澄ますと、固い果実(核果)を噛んでいるニホンザルの歯が当たる音がコリコリ♪響いています。
種子を吐き出している気配がなく、おそらく殆どそのまま飲み込んでいるようです。
路上によく落ちている猿の糞を調べれば、種子散布の状況が分かるかもしれません。


森に散開した群れが各々でミズキの実を採食しています。
道の両側の斜面ではあちこちの樹上で猿が採食しているので、どの個体を撮ろうか目移りするほどでした。

しなる枝先まで降りてアクロバチックに掴まりながら、近くの枝を手で引き寄せ黒紫色の実を食べています。
枝を折り取って口に咥え、登り返して安定した枝に腰掛けてから実を採食することもありました。
ところが少し食べただけで折り取った枝葉を無造作に捨ててしまいました。


珍しく口から指で種を出したり吐き出したりする様子も観察出来ました。
唇が紫色の果汁で汚れています。


※ 一部の逆光シーンのみYouTubeの映像編集時に自動色調補正を施してあります。


岩合光昭氏の写真集『スノーモンキー』p113にミズキの実を採食する子ザルの見事な生態写真が掲載されていました。




さて、この黒い木の実は夏によく見かけるものの、名前を知りませんでした。
帰ってから図鑑で調べてみると、葉が互生であることからクマノミズキではなくミズキと判明。
『野鳥と木の実ハンドブック』p50-51によると、ミズキは

鳥が好んでよく食べる木の実のベスト5に入る。
口に入れてみても、これといった味はしない。


『樹木見分けのポイント図鑑』p36によれば、ミズキの

果実は球形で種子の核の先に穴がある。
余談ですが、妖怪漫画で有名な水木しげる氏のペンネームは改めて考えると素敵ですね(ミズキが茂る)



【追記】
ミズキは多くの個体がたくさん果実をつける豊作年と、少ない個体が少しだけ果実をつける凶作年を繰り返す。(直江将司『わたしの森林研究―鳥のタネまき​に注目して』p69より引用)


ランダムに記事を読む

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Smarter Related Posts