2015/01/31

モズ♂(野鳥)の高鳴き♪



2014年10月中旬

山麓の集落の近くで夕方(午後16:40)キチキチキチ…♪と声がする茂みにカメラを向けると、鳴き声の正体はモズ♂(Lanius bucephalus)でした。
灌木の細い枝に止まって鳴きながら尾羽を上下させ辺りを見回しています。
鳴きながら飛び去り、少し離れた針葉樹の梢に止まり直しました。
今度は順光で姿もばっちり捉えました。
キキキ♪という鋭い鳴き声が辺りに響き渡ります。
最後は山の方へ飛び去りました。

「秋の風物詩として有名な百舌鳥の高鳴き(縄張り宣言)がこれか…」と感無量です。
本で読んでいたものの実際に観察するのはこれが初めてでした。
声紋解析してみたいところですがやや遠く、録音では近くの虫の音の方が勝ってますね。

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。望遠レンズが汚れており、夕方で薄暗いこともあり、オリジナルの映像は不鮮明な映像でした。


マダラスジハエトリ♀(蜘蛛)の独り遊び?



2014年10月中旬

陽だまりのベンチの角からマダラスジハエトリ♀(Plexippoides annulipedis)が東屋の柱に跳び移ろうと苦労していました。
垂直の柱がつるつる滑りやすいので着地に何度も失敗しています。
滑落しても「しおり糸」(命綱)のおかげで元の場所にすぐ戻ることが出来ます。
ベンチに登り直した際に脱糞したかもしれません。(@0:12)
三度目の正直でようやく柱にしがみ付きましたが、またすぐに滑落。
柱を少し登り直してから、柱とベンチに渡した糸を伝って綱渡りのようにベンチに戻りました。
本当に柱に行きたいのなら、なぜ戻ってくるのか分かりません。

しばらく観察しても行動の意図や目的が全く読み取れませんでした。
柱に止まっている獲物を目掛けて跳びついているなら分かるのですが、そうではありません。
造網性クモが網を張る最初の工程として枠糸を張る行動と少し似ているかもしれませんが、ハエトリグモは徘徊性です。
見ていると次第に「ムキになってチャレンジしている?」(なぜ跳ぶのか?そこに柱があるから)とか「独り遊びをしているのでは?」という気になってきました。
遊びを行うカラス並みに賢いのでは?と少し感じてしまったのです。
ちょっと面白いと思ったのですが、私の変な感情移入(擬人化)かもしれません。
どうも私はハエトリグモが知的な虫に思えて仕方がない傾向があるようです。

「クモ蟲画像掲示板」に投稿したところ、きどばんさんより以下のコメントを頂きました。

ネコのオモシロ動画辺りで似たような場面を見たような・・・
ケアシハエトリの例を挙げるまでもなく知的生物であることは間違いないですね。
脳の大きさやそのあり方と知性のレベルは比例するものではないと思います。
ただネコやカラス等と比べると極端に寿命が短いのであまり遊ぶ暇は無いのかとw



オオハキリバチ♀の日光浴と身繕い



2014年10月上旬

山村の農家の花壇に咲いたオレンジ色の花(キク科:種名不詳)の中央にオオハキリバチ♀(Megachile sculpturalis)がじっと居座っていました。
後ろ姿では口元が見えないので吸蜜の有無は不明ですが、おそらく日光浴で体を温めているだけでしょう。
やがて後脚を擦り合わせたり前脚で触角を拭ったりと身繕いを始めました。
花の上で方向転換してくれたときにようやく頭楯が黒いことを確認できて、♀と判明。
腹端は尖っています。
蜂は歩いて花の上を少し移動しました。
ようやく体が温まったようで、最後に飛び立ちました。



ところで、このキク科の花の名前は何ですかね?(園芸品種は苦手です…。)
ご存知の方は教えて下さい。
花弁はオレンジ色でオオキンケイギクっぽく見えましたが、花弁の先が割れていません。



2015/01/30

アオサギ(野鳥)の衰弱個体#3【昼夜の観察】



2014年10月上旬

▼前回の記事
アオサギ(野鳥)の衰弱個体#2【夜の暗視映像】

なんとか時間をやりくりして翌日の午後にも溜池に行きました。
私がゆっくり近づくと衰弱したアオサギArdea cinerea jouyi)は逃げようと翼を動かすも、やはり飛べません。
更に近づくと警戒して静止(フリーズ)しました。
擬死(死んだふり)かもしれません。
(映像はここから。)
半開きの目をときどき瞬きしていることが唯一の生きている証です。
下半身は水に浸かったまま、じっとして動きません。
昨夜の観察で私から逃げようとしたせいで、泥に嵌って動けないのでしょうか?
深みに追いやる結果になってしまいました。
水に浸かりっぱなしでは低体温症が心配になりますが、水鳥は平気なのかな?

もはや自力で魚の捕食が可能とは思えません。(検証するには終日観察が必要。)
この辺りには野犬やキツネなどの捕食者(肉食獣)がいないようで、このアオサギが弱って死ぬまで徒に何日も費やしてしまいます。
この緩慢な死を残酷とか可哀想だ(助けるべきだ)と憐れむ人は優しい心の持ち主ですが、マクロで冷徹な見方をすれば食物連鎖が機能しない不健全な生態系ですね。




更にその翌日の夜にも定点観察に行きました。(時刻は午後18:22)
台風の接近でやや風が強い日でした。
池の岸から赤外線投光機を照射しても光が届かないので、赤色LEDの懐中電灯を点灯しました。


アオサギは前日よりも岸から少し離れ、挺水植物(ガマ)の茂みの陰に身を潜めていました。
ライトを警戒して立ち上がり、更に池の奥に歩き始めました。
赤外線投光機を買い足して(増設)パワーアップしたいところです。

(映像はここまで。)

これが生きている姿を見た最後でした。
翌日から台風が直撃し、アオサギの安否が気になったものの様子を見に行けませんでした。
5日も経ってから、ようやく溜池に行ってみるとアオサギは居なくなっていました。
日本列島を台風が縦断した日に死んで水没したのでしょうか?
ボートがあれば漕ぎ出して死骸の有無を確かめに行きたいところですが…。
引き続き死骸の生物分解を定点観察したいとか、せめて頭骨標本を作りたいという密かな願望も果たせませんでした。
なんとも中途半端な観察記録になってしまい心残りです。
死を看取る長期観察というのは精神的にしんどい作業でした。
色々と力不足を痛感しました。(スキルも装備も)
何事も経験だと自分に言い聞かせます。

シリーズ完


ナンブアザミの花で採餌するトラマルハナバチ♀



2014年10月上旬

山麓の道端に咲いたナンブアザミの群落でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けている個体と空荷の個体がいます。
複数個体を撮影。
後で大きな花に触れてみて総苞が粘らないことを確認しました。




2015/01/29

アオサギ(野鳥)の衰弱個体#2【夜の暗視映像】



2014年10月上旬・午後18:00頃


▼前回の記事
アオサギ(野鳥)の衰弱個体#1

夕方にもう一度溜池を訪れると、衰弱したアオサギArdea cinerea jouyi)は岸辺のほぼ同じ場所に居残ってました。

日が沈んで暗くなるのを待ってから赤外線の暗視動画を撮ってみることにしました。
背後から近づくも、満月(月齢13.9)の月明かりでこちらが丸見えでした。
水面にも満月が反射しています。
アオサギは逃げ腰で、翼を広げたりするも、飛んで逃げる元気はありません。

動画に撮りながらゆっくり近づくと、立っていたアオサギが身を屈めました。
頭は池の中央を向け、横目でこちらを見ています。
かなり近づくと警戒して立ち上がり、再び翼を広げました。
羽ばたいても飛び立つ力が無いようです。
飛ばないのは暗いからでしょうか?
しかしwikipedia「夜盲症」の項によれば、

鳥類は全て鳥目と誤解されることが多いが、ニワトリなどを除いて鳥類は暗部でも視力を持つものが多い。
したがって、もし健康な個体であれば、たとえ夜でも本当に身の危険を感じたら飛んで逃げると思います。

撮りながら更に接近すると、アオサギは落ち着かなく辺りをキョロキョロ見回し翼を広げ立ち上がりました。
小声でグヮー♪と鳴き、瞬きもしています。
(それまで周囲でガーガー♪鳴き騒いでいた声は対岸で休んでいるカルガモの群れです。)
アオサギは遂に歩き始め、池へ入水しました。
2、3歩歩くだけでも跛行し、バランスを取るために翼を広げています。
やはり脚を骨折しているようです。
アオサギの健康状態が分かったので、深追いを止めました。
するとアオサギも警戒を解いてその場で蹲りました。
白色光の照明を当てたりストロボを焚いて写真に撮るのは自重。

今回の私の撮影は少々強引すぎると眉をひそめるバードウォッチャーもいるかもしれません。
最近読んだ名著『ネオン街に眠る鳥たち:夜鳥生態学入門』に感動し、暗視カメラを手に入れたばかりということもあって、誘惑に勝てませんでした。
赤外線投光機を点灯しても十分に届かない距離だったため、どんどん近づいてしまいました。
しかしアオサギを追い込んでみて初めて、脚が折れているのでは?という診断がつきました。
午前中に見つけた時に立ち上がれなかったのは、朝霧が出るほど冷え込んだので、おそらく低体温症だったのでしょう。
私には傷ついた野鳥を捕獲したり保護するスキルもないのですけど、引き続き見守ることにします。

ちなみに、この日の月齢は13.9、月の出の時刻はPM17:03、日の入り時刻はPM17:12。
日が沈むのと入れ替わるように満月が登りました。

つづく→シリーズ#3


ヤマハギを訪花するトモンハナバチ♂の羽ばたき【ハイスピード動画】



2014年9月上旬

農道の脇に咲いたヤマハギの群落でトモンハナバチ♂(Anthidium septemspinosum)が訪花していました。
吸蜜した雄蜂が花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
複数個体を撮影。

秋風が吹いて絶え間なく枝が揺れる悪条件でした。
通常のHD動画や写真で撮ろうとしても困難で撮れ高が低く、フラストレーションが溜まります。
こういうときでもハイスピード動画モードに切り替えれば、固定焦点なので風が吹いて枝が激しく揺れても大丈夫です。
枝の揺れもスローモーションになって気にならなくなります。

実は同じ群落で同種♀も訪花していたのですけど、それはまた記事を改めて紹介します。


撮れた写真は花だけで、蜂は写っていません。

野菊の花を舐めるセスジハリバエ



2014年10月上旬

山間部の道端に咲いた野菊(種名不詳)の群落でセスジハリバエTachina nupta)が訪花していました。
口吻を伸ばして花蜜や花粉を舐めています。
花から飛び立つと入れ替わりにオオハナアブが飛来しました。



2015/01/28

アオサギ(野鳥)の衰弱個体#1



2014年10月上旬・午前9:30頃

平地にある溜池の岸辺に一羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が首をすくめた見慣れない(不自然な?)姿勢で蹲っていました。
繁殖期ではないので、巣で抱卵している可能性はありません。(そもそもアオサギは樹上で営巣するんでしたっけ?)
初めはてっきり死骸なのかと思いました。
近づくとアオサギは逃げようと翼を動かしたので生存を確認できました。
それでもひどく衰弱した個体のようで立ち上がれません。
目を半ば閉じて翼を弱々しくかすかに上下させているだけです。(呼吸に伴う動き、虫の息。)
少し開いた嘴に枯れ葉が挟まったままである点も何やら只事ではない(不自然!)と思わせます。
朝から霧だったので低体温症になっていたのかもしれません。

何か病気や怪我で瀕死の状態なのでしょうか。(傷病個体)
調べてみると、アオサギも鳥インフルエンザに罹患して病死することがあるそうです。(「アオサギを議論するページ」サイトより参考リンク

私にはアオサギの年齢を見分けられないのですが、巣立ちに失敗した若鳥なのかもしれません。
それとも寿命が近い老いた個体なのかな?
どうも気になるので、溜池に通って様子を見ることにします。

同じ日の夜に再訪すると→つづく



メハジキの花蜜を吸うオオハキリバチ♂



2014年10月上旬

山間部の道端に咲いたメハジキの群落でオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が訪花していました。
頭楯が白いので雄蜂と判明。
直立した茎に輪生状に付いた花を歩いてぐるぐる回りながら順に訪れ吸蜜しています。
当然ながら営巣しない雄蜂の腹面にはスコパがありません。
飛んで隣の株に移動します。
複数個体を撮影。
なぜか見かけるのは♂ばかりでした。

同定のため撮影後に1匹をネットで採集したものの、忙しくて放置していたら恥ずかしながら標本にカビが生えてしまい写真なし。
クズハキリバチの可能性は?



2015/01/27

ビンズイ(野鳥)の鳴く声♪を声紋解析してみる



2014年10月上旬

山間部の道端でビンズイAnthus hodgsoni)が木の横枝に止まって辺りをキョロキョロしていました。
いかにもセキレイ科らしく、尾羽を上下に振っています。
急にすぐ横の蔓を啄み、おそらく何か虫を捕食しました。(@1:25)
つづいて羽繕いを開始。
嘴で胸元の羽根を念入りに整えています。
脚の爪で肩や頭の辺りを掻きました。

長撮りの最中にカメラのトラブルが発生。
強制再起動で撮影再開するまで手間取ったものの、奇跡的にビンズイは逃げずに居てくれました。
それまでずっと黙っていたのに、やがて警戒を解いてくれたのか甲高い声で鳴き始めました。(@5:53〜)
嘴の動きと鳴き声が同期した(リップシンクロ)ので、この個体の鳴き声に間違いありません。
横枝を歩いて移動すると、飛び立ちました。
少し上の枝に止まり直すと、鳴きながら枝から枝へ飛んで移動。
最後は森の方へ飛び去りました。



ビンズイが止まっていた木の葉を写真に記録しておきます。
虫喰い穴だらけで分かりにくいのですが、この樹種はマンサクですかね?(全く自信なし)



▼関連記事(丁度2年前にも同様のシーンを撮っています。)
樹上で虫を捕るビンズイ(野鳥)



木の横枝を平均台のようにのこのこ歩くなんて、そういえば、ほかの鳥ではあまり見かけないこと。(『森の野鳥観察図鑑:鳥のおもしろ私生活』p151より)
という記述が本にあるのですが、独特とされる歩き方がいまいちイメージできません。
横歩きしたシーン(@6:04-6:10)も撮れましたが、そんなにユニークかな?

ビンズイの鳴き声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を3箇所切り出し、スペクトログラムを描いてみました。




野菊の花蜜を吸うヒメアカタテハ



2014年10月上旬

山間部の道端に咲いた野菊(種名不詳)の群落でヒメアカタテハVanessa cardui)が訪花していました。
半開きにした翅を軽く開閉しながら、伸ばした口吻で吸蜜しています。
他にもハナアブ類が多数飛び回っています。




2015/01/26

ヒマワリの種子を口移しで給餌♪するカワラヒワ(野鳥)の親子?



2014年10月上旬


▼前回の記事
ヒマワリの花から種子を啄むカワラヒワ(野鳥)

民家の庭で枯れたヒマワリの花から種子を採食するカワラヒワCarduelis sinica minor)の群れを撮っていると、気になる行動が見られました。
花の上で餌をねだる個体はなぜ自力で採食しないのでしょう?
翼を羽ばたかせながらヒヨヒヨヒヨ♪と甘えるような鳴き声を発しています。(通常の鳴き方とは異なります。)
もはや繁殖期ではないので、つがいの♂から♀への求愛給餌ではないと思います。
おそらく巣立ち雛が親鳥に餌をねだっているのでしょう。
幼鳥なのか成鳥♀なのか私には外見で見分けられません。
『森の野鳥観察図鑑:鳥のおもしろ私生活』p78によると、

(カワラヒワは)♂の方が緑色味・黄色味が強い。



ヒマワリの花や葉はすっかり枯れており、大量の種子がぎっしり詰まった重みで大きな花は下を向いています。
採食中のカワラヒワは花の縁から逆さまにぶら下がるアクロバティックな体勢で種子を啄んでいます。
花の外側から種子を採食していくので、もはや花の中央部しか種子は残っていません。
したがって次第に採食が難しくなり、経験が必要だったり若鳥は小さくて嘴が届かないのかもしれません。
(最終段階ではホバリングしながら採食するのかな?)
しかし2羽の体長は同じぐらいに見えます。
もし仮に若鳥?が自力で採食可能なように、ヒマワリの花を切り落とし上向きにひっくり返して置いたとしても、同様の給餌行動は見られるのでしょうか?

実際に口移しで給餌を受けているのかどうか非常に気になるのですが、後ろ姿のためなかなか見せてくれません。
「頼む!こっちを向いてくれ〜!」と念じて待つと、願いが通じたのか、なんとか決定的瞬間が撮れました。
やったね!

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。

▼関連記事
カワラヒワ(野鳥)の求愛給餌?/巣立ち雛への給餌?

給餌をねだる鳴き声を声紋解析してみる

秋風でザワザワなびく草の音がある上に、すぐ横が交通量の多い車道なので、ノイズ(騒音)が酷いです。
それでもなんとかノイズの少ない部分を3箇所切り出してスペクトログラムを描いてみました。
ちなみに外付けマイクを忘れたので、カメラ内蔵のマイクで録音したものです。




クスサン(蛾)は離陸前に準備運動が必要【暗視動画】



2014年10月上旬

山麓のキャンプ場で深夜未明に(4:01 am)クスサン♂(Saturnia japonica japonica)がログハウスの外壁に止まっていました。
後翅の眼状紋で威嚇する行動を赤外線の暗視動画に撮ろうとして指で触れたら、翅を広げた瞬間に落下しました。
しつこく刺激すると羽ばたいて暴れるも飛び立つ力がありません。
胸部の飛翔筋を激しく震わせて体温を上げてからでないと、体重の重いクスサンは飛び立てないのです。(準備運動が必要。)
捕食者に襲われてもすぐに飛んで逃げることが生理的に不可能なため、眼状紋による威嚇で自衛してなんとか時間を稼ぐしかないのでしょう。
すぐには飛べないため眼状紋による威嚇を発達させたのか、それとも逆に、眼状紋による自衛が有効であったために大型化が進んだのか、どちらですかね?

途中からビデオカメラを赤外線LEDから白色LEDの照明による通常撮影モードに切り替えました。(蛾の色が分かるようになります)
ようやく離陸すると、蛍光灯に向かってまっしぐらに飛んで行きました。(走光性
バサバサと羽音を立てて灯火の周りを飛び回ります。
温度計を忘れたので、気温は不明です。


2015/01/25

チャイロスズメバチの廃巣を採集



2014年10月中旬


▼前回の記事
杉の木に止まるチャイロスズメバチ

斜面に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#6

また間隔が開いてしまいました。
24日ぶりに現場を再訪してみると、やはり壊滅状態のチャイロスズメバチVespa dybowskii)の巣は再建されていませんでした。
巣の残骸に出入りする蜂の姿も無く、コロニーは完全に解散したようです。※
崖に残った巣盤は湿っており、地面に接した裏面には白いカビが生えていました。
上下の巣盤を連結する巣柄らしき構造が見えます。
前回採集した巣の欠片と合わせると、結構大きなコロニーだったことが伺えます。
最盛期の活動を想像するに、さぞや壮観だったことでしょう。
(※ 実は残った巣を採集した後に、1匹だけ蜂を見かけたのですが、撮り損ねました。)

せっかく珍しいチャイロスズメバチの巣を観察できるチャンスだったのに、不完全燃焼に終わりフラストレーションが残りました。
巣が壊される前に見つけておけば…。
よく通った山道なのに、発見が遅れたことが悔やまれます。
シリーズ完。


崖の営巣地を見上げる
15cm定規と並べる

モノサシトンボ♂奇形個体の飛翔【ハイスピード動画】



2014年8月中旬

山中の池の茂みで奇形のモノサシトンボ♂(Copera annulata)を見つけました。
長い胴体が途中で曲がっている個体です。
原因不明ですが、羽化不全とか水質汚染の影響なのでしょうか?
葉から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
飛び立ってもすぐ近くの葉に再着陸するので、同一個体を追いかけて撮影を続けました。
腹部が曲がっていても飛翔には特に支障がないようです。
(厳密には空気抵抗が不均等になりそうですけど、飛行姿勢を制御できる範囲内なのでしょう。)
最後は採寸代わりに人差し指を写し込みました。
そのついでにトンボの腹端に軽く触れると驚いてつんのめるように緊急発進しました。
揚力よりも前への推進力を優先して避難したようです。
映像後半は1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


▼つづく
モノサシトンボ♂奇形個体が狩りに失敗【ハイスピード動画】


▼関連記事
飛べ!モノサシトンボ(未成熟個体)【ハイスピード動画】



モミジの葉を飽食するスジエグリシャチホコ(蛾)幼虫【微速度撮影】



2014年9月下旬
▼前回の記事
カエデの葉を食すスジエグリシャチホコ幼虫(蛾)

里山で採集してきた翌日、スジエグリシャチホコPtilodon hoegei)の幼虫が飼育下でイロハカエデ(=イロハモミジ)の葉を蚕食する様子を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
葉を食べ尽くすと葉柄の切り口も齧っていました。
容器の底に大量の糞が落ちているものの、脱糞シーンは撮れていませんでした。

その後の経過。
この幼虫は食欲が無くなり盛んに徘徊した挙句、絹糸で葉を綴って隠れ家を作り中に篭りました。
ところが脱皮も蛹化もせずに死亡したようです。
本種は土中で蛹化越冬するらしい(『樹と生きる虫たち:シャチホコ蛾の生態』p258より)のですけど、残念ながら飼育がうまく行きませんでした。
容器内に土を入れておくべきだったかもしれません。
採寸もしていないので、何齢の幼虫だったのか不明です。
また同書p232によると、スジエグリシャチホコ幼虫は防禦行動として体液を吐出するらしく、これもいつか確かめてみたいものです。


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