2015/02/02

花で就寝中に死んだオオハキリバチ♀の謎



2014年10月上旬

山間部の道端に咲いたメハジキの群落に訪花するオオハキリバチ♂を撮っていたら、大顎でメハジキの葉柄?(細い葉の根元)を咥えたまま静止しているオオハキリバチ♀(Megachile sculpturalis)を見つけました。
初めは寝ているのかと思い接写したら死んでいました。
翅は不自然に広がり、脚も不自然に縮こまった状態で死後硬直しています。

蜂に気を取られて初めは気づかなかったのですが、花の上部からハナグモEbrechtella tricuspidata
)?が登場しました。
歩脚の先で蜂の死骸に触れました。(その後、採集に失敗。)

単独性(非社会性)の蜂は夜になるとこのような姿勢で(植物を咥えて体を固定)寝ることが知られています。

▼関連記事
大顎で植物を咥えた姿勢で眠るサトジガバチ♀
このオオハキリバチは寝込みをハナグモに襲われ、捕食・吸汁された後に捨てられたのでしょうか?
しかしクモは動かないものを獲物と認識しないと思うので、このハナグモも容疑者ではなくたまたま居合わせただけかもしれません。
だとするとオオハキリバチは寿命や病気で死んだのでしょう。

※ 動画編集時に全編、自動色調補正を施してあります。


いつもお世話になっている「クモ蟲画像掲示板」に投稿したところ、きどばんさんより以下のコメントを頂きました。
一応ハナグモで合っていると思いますが・・・見たことのない珍しい斑紋ですね。
>クモは動かない虫を獲物と認識しないはずですから、寝ている蜂をクモが捕食するとは考えにくいですかね?
ワシグモ科のクモは死体でも食べるようですから・・・考えられないことはないと思います。

再現実験してみないことには真相は藪の中です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む