2014/05/17

室内板壁で休むシロトゲエダシャク♀(冬尺蛾)

2014年4月中旬

▼前回の記事はこちら▼
シロトゲエダシャク♀(冬尺蛾)を見つけた!

シロトゲエダシャク♀(Phigalia verecundaria)を採集してきて2日後、飼育容器内の床に転がっていました。
忙しくてろくに観察できませんでしたが、てっきり寿命を迎えたかと気落ちしました。
退化した口吻や短翅など体のあちこちを接写しました。
容器内に産卵してくれない点が意外でした。
たとえ未交尾の処女♀でも未受精卵を産み付けるかと思いきや、予想が外れました。
膨満した腹部には卵が一杯に詰まっているはずです。





死骸を後で捨てるつもりで離席したら、夜の7時過ぎに室内の板壁を元気に登っているシロトゲエダシャク♀を見つけました。
なんと未だ生きていました。
慌てて動画を撮り始めたら、触角を伸ばした覚醒状態で静止しました。
映像で体を前後に揺すっているように見えるのは、自動手ブレ補正処理を施した副作用です。
飼育容器に戻してもウロウロして消耗するだけなので、そのまま放っておくことにしました。
腹端を接写してもヘアペンシルや産卵管を伸ばしているようには見えません。
性フェロモンを放出しているのかどうか気になるのですけど、無臭です。

数時間後に様子を見ると、同じ場所で再び触角を体の横にたくし込んで寝ていました。
本種♀の配偶時間は夜中の0時らしいので、室内の照明を点けている間は活動しないのかもしれません。
脚や腹部に触れても無反応です。
昼間に仮死状態だったこともあり、素人目にはいよいよ寿命が近い(衰弱している)のではないかと思いました。

性フェロモンを放出して♂を呼ぶコーリング行動を観察したかったのですが、遂に私の方が睡魔に負けてしまいました。
0時16分に就寝。
未明に飛び起きて慌てて見に行くと、板壁から行方不明になっていました。
消灯すると動き出したのでしょう。
飼育下での観察も暗視カメラで監視しないといけないとなると大変ですね。
冬尺蛾にとって普通の室温では暑すぎるのかな?(冷房が必要?)

配偶行動および産卵行動の観察は来季に持ち越しです。
同じ日の山行で目撃したシロトゲエダシャク♂も採集していれば、飼育下でペアリングできたのに、心残りです。



田んぼで胡桃の実と残雪を食すハシボソガラス(野鳥)



2014年4月下旬

雪解けした田んぼでハシボソガラスCorvus corone)がクルミの実を採食していました。
とても人馴れしており、すぐ横の道を私が通り過ぎても逃げずクルミに夢中。
左足でクルミを押さえつけながら、半分に割れた堅果の中身をほじくって実を食べています。
このクルミの実は田んぼの土の中からほじくり返して見つけたのでしょうか。
秋の間に貯食していたのかな?
空中から路上に落として割ったばかりなのかもしれません。

食べ終えると少し歩いて残雪の辺りを探索。
口直しに雪を少々食べました。
最後は少し飛んで私から離れました。



2014/05/16

蕎麦畑で日光浴するキタテハ秋型



2013年9月中旬

白い花が満開に咲いたソバ畑で秋型のキタテハPolygonia c-aureum)が訪花するでもなく、葉に乗っていました。
初めは翅を閉じて休んでいましたが、後半は翅を開閉させて日光浴しています。



翔べ!カワラヒワ【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】



2014年3月下旬

街なかでカワラヒワCarduelis sinica)が電線に止まって鳴いたり羽繕いしたりしています。
電線から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
広げた翼の下面の黄色が綺麗ですね。
同一個体を撮影。



2014/05/15

川で水浴びするヒヨドリの群れ(野鳥)



2014年4月下旬

流れる川に飛び込んで水飛沫を上げている野鳥がいました。
倒木の近くなのでカワセミが漁をしているのかな?と期待して望遠で対岸を撮ってみると、意外にもヒヨドリHypsipetes amaurotis)でした。
本流は結構速いのですが、川岸の浅瀬に代わる代わる飛び込んで水浴びを繰り返しています。
少なくとも3羽の群れが集まっていました。
行水に飛び込む場所はほぼ決まっているようで、興味深く思いました。
岸に戻って身震いし羽根の水気を切るも、羽繕いもそこそこに再び川にダイブしています。

この日はやや暑いぐらい晴天で、水遊びしているようにも見えます。
(気温、水温を測り忘れました…。)

ついでに川に嘴を付けて水を飲みました。(@0:50、3:00)

もしかしたらツバメのように水面で昆虫を捕食しているのかな?と想像を逞しくしてみたものの、動きが早過ぎて定かではありません。
ハイスピード動画に切り替えたときには、ヒヨドリの群れは居なくなってしまいました。




シロトゲエダシャク♀(冬尺蛾)を見つけた!



2014年4月中旬・気温22℃

里山の尾根道に立てられた道標の天辺に無翅の冬尺蛾♀が止まっていました。
体表の模様が苔むした樹皮みたいで、もしこんな人工物ではなく自然の木の幹に止まっていたら優れた保護色になっていただろうと思わせます。
太った腹部の内部には卵が詰まっていそうです。
目を凝らしてみると、完全な無翅ではなく肩の辺りに短翅があります。
顔を接写しても口吻はありません。
腹端に毛束はありません。
体長14.5mm。

調べてみると、シロトゲエダシャク♀(Phigalia verecundaria)と判明。
♀は嬉しい初見です♪
同じ日に少し離れた場所で♂を見ています。

▼関連記事▼
飛べ!シロトゲエダシャク♂【冬尺蛾:ハイスピード動画&HD動画】

短翅の下に触角をたくし込んでいるので、寝ているようです。(覚醒すると触角を外に出します。)
その場で触角と脚だけを少し動かしました。
日当たりが良すぎるせいで、冬尺蛾にとっては暑すぎるのかもしれません。
夜中になるのを待って、性フェロモンを放出して♂を呼び寄せ交尾するはずです。

撮影後、生きたまま採集して持ち帰りました。

▼つづく▼
室内板壁で休むシロトゲエダシャク♀(冬尺蛾)



2014/05/14

巣材を持ち帰らないスズメ(野鳥)



2014年4月下旬

平地の住宅地で民家の屋根に止まっていたスズメPasser montanus)の一羽が嘴に枯草を咥えていました。
時期的に巣材を集めているのでしょう。
屋根から飛び降りたスズメが、壁に打ち付けられた板の天辺に止まり直しました。
巣材を咥えたまま辺りをキョロキョロ見回しています。
帰巣シーンを見届けたかったのですけど、いつまでも板壁に居座るスズメは、2回に分けて巣材を落としました。
うっかり落としたというよりも、巣材を意図的に捨てた印象を受けました。
巣の位置を私に知られたくないのでしょうか。

その後、スズメは嘴を軽くパクパクさせてから、大きな欠伸を一つしました。(@2:05)

スズメもあくびをする。が、一瞬なので見過ごすことが多い。(『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p34より)

【追記】 
『スズメ百態面白帳』p58によると、
巣材運びは、巣の在処を気取られないように大変慎重である。人に見られていることに気づくと、巣材をくわえていてもなかなか巣のある場所に入って行かず、巣材をくわえたままその場でじっと石のようになってしまったり、あるいはとんでもない方向に一時的に飛び去ったりしてフェイントをかけ、しばらくしてから帰って来たりする。


飛べ!シロトゲエダシャク♂【冬尺蛾:ハイスピード動画&HD動画】



2014年4月中旬

里山の某建物の外壁に止まっていた蛾です。
調べてみると、シロトゲエダシャク♂(Phigalia verecundaria)という冬尺蛾のようです。

指で軽く触れると驚いて羽ばたき、壁を少し登りました。
広げた翅が横風に煽られます。
もう一度触れると飛びました。
飛翔力は弱く、ほぼ真下に落下すると地面の枯れ葉に止まりました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

途中から魚露目レンズに切り替えて練習してみたのですけど、あまり上手くいきませんでした…。

この日は山道を更に進むと同種の♀にも出会えました。
つづく


魚露目で撮った写真

2014/05/13

ムラサキツメクサを訪花するトモンハナバチ♀とブチヒゲカメムシ



2013年8月上旬

川べりのムラサキツメクサの群落でトモンハナバチ♀(Anthidium septemspinosum)が訪花していました。
腹部下面のスコパに花粉を付けています。
同じ花で先客のブチヒゲカメムシDolycoris baccarum)が吸汁していても蜂は気にせず、忙しなく吸蜜・集粉を済ませると飛び去りました。



人参を食べるヤマトゴキブリ終齢幼虫



2014年4月中旬・室温22℃

飼育しているヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)終齢幼虫の餌としてご飯粒だけでなく野菜も必要だろうと考え、野菜屑からニンジンのへたの部分を入れてやりました。
生野菜なので水分補給にもなるでしょう。
ゴキブリはすぐに食いついてニンジンを齧り始めました。
輪切りにしたニンジン断面の食痕を調べると、周辺部よりも中央部分を好んで口にしているようです。



2014/05/12

ヒメマルカツオブシムシの起き上がり運動



2014年4月中旬

室内の板壁に止まっていたとても小さな甲虫を捕獲しました。
目を凝らしてみると、ヒメマルカツオブシムシAnthrenus verbasci)と判明。
方眼紙上を歩かせて採寸すると、体長〜3mm。

さて、転んで仰向けになった時の起き上がり方は虫の種類によって様々です。
ヒメマルカツオブシムシの場合は、体をどのように動かして起き上がるでしょうか?
しばらく脚でもがいてから翅を広げて素早く跳ね起きました。
これは体形の似たテントウムシと同じ方法ですね。

▼関連記事▼
カメノコテントウナミテントウ

面白がって繰り返すと一度だけ、翅を使わず寝返りを打つように横回りで起き上がりました。

翌日に同じ部屋でヒメマルカツオブシムシをもう1匹見つけました。
窓から室内に迷い込んで来た、あるいは室内越冬していた個体が目覚めたのなら良いのですけど、室内のどこかで大量発生していたら不味いなぁ…。(タンスの衣類や標本を食い荒らしている?)


標本a@方眼紙
標本b@方眼紙



ヒメスズメバチの巣口に異物を置くと?【ハイスピード動画】



2013年9月上旬

地中に営巣するヒメスズメバチVespa ducalis pulchra)コロニーの定点観察

▼前回の記事はこちら▼
地中の巣に離着陸するヒメスズメバチ♀【ハイスピード動画】
巣口の横に15cm定規を置いて、出入りするワーカー♀の飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
その気になれば、映像からハチの飛行速度が割り出せるかもしれません。
外役から戻ったワーカーは巣口の上空でゆっくり停空飛翔(ホバリング)し、見慣れない定規を不審そうに見下ろしています。
蜂は自分が戻るべき巣の位置を予め周囲の手がかりと合わせて視覚記憶しています。
例えば、苔むした地面で巣口を縁取るように生えている白いキノコ(地衣類?)を蜂は帰巣時に目印の一つとしているかもしれません。
(それを証明するにはキノコの除去実験や移植実験を行う必要があります。)
したがって近くに異物があると戸惑ってしまうようです。
ホバリングしながら頭をキョロキョロ動かしてカメラ目線をくれる個体もいました。
西日を浴びて停空飛翔する勇姿が美しいですね。
蜂に個体標識すれば帰巣ルート等の癖(個体差)を調べられたかもしれません。
定規に着陸することも稀にありました。
違和感を覚える定規を蜂が取り除いたり噛みついたりする行動は見られませんでした。
巣口を塞ぐように定規を置き直せば、さすがに除去したと思います。

冒頭の動画は単純に時系列順で編集したものです。
同じ素材から帰巣シーンおよび出巣シーンを別々に分けた動画も制作してみました。(ブログ限定公開)

▼出巣


▼帰巣


数時間後、定規に慣れてくれた頃を見計らって、定規を取り除いてみました。
すると無駄な停空飛翔が無くなり、蜂は迷わずスムーズに帰巣するようになりました。
適応能力が高いようで、巣口周辺の状況を新たに覚え直す定位飛行を行ったりしないのは少し意外でした。

動画および詳細はこちら

つづく



2014/05/11

魚露目8号レンズのテスト:オオハエトリ♂(蜘蛛)



2014年4月中旬

山中の建物の外壁で見つけたオオハエトリ♂(Marpissa milleri)を魚露目レンズで接写してみました。
撮りながら指で触れると歩き出し、しつこくやると跳んで逃げました。

うーむ、使いこなせるかな〜、これ?
よく考えてみたら、小さな虫と同時に周囲の状況を写し込めるのが魚眼レンズの利点なのに背景の抜けが全くない白壁を撮っても仕方がないですね…。
この時期の里山は未だ雪が多少残っており、じっくり撮影モデルになってくれる虫が少ないのです。


蕎麦の花蜜を吸うメスグロヒョウモン♀



2013年9月中旬

秋のソバ畑でメスグロヒョウモン♀(Damora sagana liane)が花蜜を吸いに来ていました。
半開きの翅を軽く開閉しながら吸蜜しています。



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