2014/11/02

コガタスズメバチの巣口を守る門衛♀



2014年6月下旬

コガタスズメバチ巣の定点観察#2014-2

▼前回の記事
初期巣の外被を作り始めたコガタスズメバチ創設女王
忙しくてなかなか頻繁に通えなかった間にコガタスズメバチVespa analis)初期巣を覆う外被の成長が止まったので、てっきり駆除されたと思い込みました。
この日は初期巣を採集するつもりで出かけました。
すると意外にもコロニーが順調に発達しており、嬉しい驚きでした。(一安心)
既に複数のワーカー♀が羽化しており、創設女王にとって最も危険な単独営巣期を無事に乗り切りました。
コガタスズメバチの初期巣に特有の構造である下向きに伸びた煙突状の入り口は切り落とされていました。
その瞬間をいつかこの目で観察するのが私の夢なのですけど、今年も残念ながら見逃してしまいました。
無人の監視カメラを設置できる場所でないと決定的瞬間を動画に収めるのは難しそうです。

(コガタスズメバチ)働き蜂の羽化後は、飛び出した巣の先端部分を働き蜂がかじり取り丸い球形へと変化する。また、働き蜂だけに巣造りをさせた場合には、細長い巣口は生じない。(『スズメバチの科学』p82より)



巣口で門衛が巣の中から顔だけ覗かせてガードしています。
大型の個体なので創設女王かもしれませんが、個体識別していないので定かではありません。
巣内では別の個体も動いています(内役)。
門衛が中に引っ込むと、少なくとも3〜4匹の蜂が巣内で活動していました。
巣盤の育房内に白い繭キャップも見えます。

▼つづく

巣の外被を増築するコガタスズメバチ♀



巣の大きさを直接測るのは危険なため、比較対象として営巣地の祠をあちこち採寸してみました。
(左右対称の木造建造物なので、巣の無い反対側で採寸しました。)
営巣基質となった太い垂木?の幅は10cm。
祠の屋根裏の細い角材の幅 は3cm。


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