2014/10/20

ミズナラの樹液で争うムナビロオオキスイ



2014年8月上旬

▼前回の記事ミズナラの樹液を吸うムナビロオオキスイ

里山の雑木林でミズナラの幹から滲み出る樹液にムナビロオオキスイHelota fulviventris)が群がって吸汁していました。
食事の合間に興味深い闘争行動が観察できました。

撮り初めは二匹だったのですが、左からもう1匹のムナビロオオキスイが歩いて来て酒宴に加わろうとしました。
先客の腹端を背後から頭突きして追い払いました。
「後ろから襲うとは卑怯なり!」と怒ったかどうか分かりませんが、相手に反撃されても負けません。
敗者はすごすごと左手の樹皮の下に退散しました。
顔だけ出して向き直り、樹液酒場の順番を待つようです。
樹液スポットに残った2匹は正面から頭突きをし合って小競り合いしています。
頭突きというよりも、正確には鋭い大顎で噛み付こうとぶつけ合っているのかもしれません。
なんとか2匹で場所取りの折り合いがついたようです。

映像の後半は捲れた樹皮(シェルター、隠れ家)を巡る喧嘩のシーンをまとめてみました。
『樹液に集まる昆虫ハンドブック』で近縁種ヨツボシオオキスイの解説文(p53)によれば、次の習性があるそうです。

樹皮の隙間に好んでもぐりこもうとするが、そのような場所のない木では、樹皮の窪みに貼りつくように止まっている。
私が接写していると、樹皮の下に隠れようとした個体が先客と小競り合いになりました。
隠れ家から先客を追い出すこともありました。

個体識別のマーキングを施してじっくり観察してみれば、力関係の序列が分かるかもしれません。
ムナビロオオキスイの性別を見分けられたら、闘争の勝率と性別との関連を知りたいものです。
交尾相手の♀をめぐって♂同士が戦っても良さそうなものですけど、私が少し見ていた限りでは、争いの種は食料(樹液)と住居(樹皮下の隠れ家)だけでした。
近縁種ヨツボシオオキスイの性別判定を解説したtakao_bwさんのブログ記事を見つけたのですけど、ムナビロオオキスイの雌雄判定はまた違うみたいです。



0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Smarter Related Posts