2013/03/08

ニホンザルの警戒声♪に対する反応



2013年1月下旬

雪山の樹上で3頭のニホンザル(Macaca fuscata)が毛繕いしています。
成獣が2頭こちらに背を向けて枝に並んで座り、子猿もいます。
手前の枝が邪魔でよく見えませんが、成獣同士が仲良くグルーミングしています。


耳障りな風切り音で聞き取り難いですけど、遠くからキャンキャン♪と小型犬が鳴くように聞こえてくるのは群れの仲間が発する警戒声だと思います。@0:53〜
これを聞くと、樹上の猿は毛繕いの手を止めて声のする麓側を何事かと注視しました(音源定位)。

同じ日に別個体がこの警戒声を発する様子を観察できました。(映像あり)

いつか私もプレイバック実験を試してみたいものです。
(予め録音した猿の鳴き声をスピーカーから流して野生の個体の反応を観察する)


【追記】
『ニホンザル行動論ノート』第3章:音声伝達再考 p220より
本来警戒的(alarming)な音声があるわけではない。《クワン》が警戒情報たり得るのは、《クワン》が他個体の警戒心を呼び起こすという社会的効果によるものである。したがって、音声としては「きわめて強い緊張状態での音声群」と記述する。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む